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元工藤会系組幹部(50代)の告白 組員になるまでと離脱の決意、そして今

工藤会の「頂上作戦」から今年で10年、警察は捜査だけでなく「組からの離脱支援」も続けてきました。構成員の数がピーク時の5分の1となるなど工藤会の規模が年々縮小する中、組から離脱し一般社会で生活する男性は今、何を思うのでしょうか。

銀行口座と携帯電話 ようやく


組を離脱した人は、離脱後すぐには銀行口座の開設や携帯電話の契約ができないことがほとんどで、可能になるまでに一般的には5年程度かかるといわれています。Aさんは、離脱して5年過ぎて無事、契約することができました。

元工藤会系組幹部 Aさん
「アドバイザーから『勤務状況もいいのでそろそろ通帳を作りに行ってみるか』と言ってもらいました。できるかできないか分からない、ということでしたが、行ってみると通帳をつくることができました。やっと個人名義の携帯も持てるようになって、これから生きていく幅を広げてもらった。勤務先の社長やアドバイザーがいなかったら、もしかしたら自殺していたかもしれません。そこを救っていただいた、本当に感謝しています。」

工藤会組員はピーク時の5分の1

福岡県警 社会復帰アドバイザー(右)


ピーク時の2008年に1210人いた工藤会の構成員は、年々縮小し、2023年末時点で過去最少の240人となりました。警察は、離脱を希望する組員が社会に復帰できるよう支援を続けています。

福岡県警 社会復帰アドバイザー
「今まで逮捕されたり検挙されたりして基本的に警察が嫌いだと思いますが、『気軽に相談してくれ。別に就労しなくてもいい、組に戻らなければそれでいい』と思っています。選択肢のひとつとして警察の就労支援を考えてもらえたら」

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