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OMO5熊本が提案する「城下マチさるく」

OMO5熊本が提案する城下マチさるくで上通りを大満喫!

北部九州・山口災害情報パートナーシップを結ぶコミュニティFM各局とRKBによるコラボ番組『ローカる!』。地域密着のコミュニティFM局のパーソナリティにとっておきの街ネタを紹介してもらう。4月は熊本県熊本市にある「熊本シティエフエム」とのコラボでお送りする。6日の放送では、昨年4月に熊本市中央区通町筋にできたOMO5 

 熊本 by 星野リゾートの宿泊者限定ツアー「城下マチさるく」に参加し、熊本中心部の奥深さに迫った。(報告:『ローカる!』ディレクター荒木風花)

 

●熊本市のコミュニティFM「熊本シティエフエム」とは

熊本シティエフエムは1996年に開局したコミュニティFM局。熊本県熊本市全域を放送区域として、FM791の愛称で熊本市民に愛されている。開局当時から「地域密着」「住民参加型」「防災」という理念で放送し、2016年に起きた熊本県を震源とする地震の際は、いち早く情報を伝えた。大人気番組「子どもラジオ局」は百貨店「鶴屋」にあるサテライトスタジオから小学生が毎週出演し、

発声練習から学校自慢、ニュース読みまで挑戦する。

今回は熊本シティエフエムの管理施設「熊本市市民活動支援センター・あいぽーと」で働く、八代市出身の黒木諒太さんと熊本市内のホットな情報を4回にわたって紹介する。

 

●OMO5熊本 by 星野リゾートが昨年誕生

OMO5熊本 by 星野リゾートのエントランスhttps://www.hoshinoresorts.com/resortsandhotels/omobeb/omo/5kumamoto.html

まずやってきたのは、熊本市の中心部・通町筋エリア。昨年OPENしたことで話題となった「OMO5熊本 by 星野リゾート」がある。OMO5熊本では宿泊者限定で参加できるアクティビティ「城下マチさるく」が大人気。今回は城下マチさるくの案内人を務める「OMOレンジャー」の八尾建樹さんに密着した。そもそも「OMOレンジャー」とはどんな人たちなのだろうか。

 

OMOレンジャーの八尾建樹さん(写真中央)https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/omo5kumamoto/activities/14133/

 

 

八尾さん:「OMOレンジャー」は街をこよなく愛するスタッフのことです。普段からご近所の方と楽しくコミュニケーションし、熊本の魅力を最大限、お客様に伝えるという役割を持っています。OMO5熊本で働くスタッフ全員がOMOレンジャーに、という施設を目指しています。

 

出身は大阪という八尾さん。熊本地震の翌年と翌々年には熊本に住んだ経験もあり、今回OMO5熊本のスタッフとなった。「城下マチさるく」開始時刻になると、宮崎県都城市から旅行で来たという女性グループの姿も。一緒にツアーに参加することになった。まずは、ロビーとなっているOMOベースの大きな地図「ご近所マップ」での説明を聞く。

 

OMOベースの「ご近所まっぷ」

 

八尾さん:まず、熊本で「まち」というのは上通、下通、新市街、この3つの西日本最大のアーケードと周辺の地域のことを指します。このツアーでは「上通」とその一本裏通り「上乃裏通り」を中心に1時間ほど散策します。「城下マチさるく」の「城下」は熊本城の下、という意味です。熊本城を作った加藤清正公のことを熊本では「せいしょこさん」と呼んでいるんですよ~!

そして、今回のキーワードは「わさもん」。わさもんとは新しいもの好きの熊本人の気質を表しています。熊本の人は、新しい食べ物が出た、新しい施設が出来たらすぐに試し、楽しむ人が多く、そうやって町を愛し、楽しむ精神のことを表しています。ぜひ「城下マチさるく」ではわさもんを目指していただけたらと思います。

 

●城下マチさるく、スタート!

上通の入口にはくまモンも

 

 

城下マチさるくで行く上通は古いものと新しいものが共存している町だ。OMO5熊本を出発し、まず目に入ったのは熊本の市電。これにはなんと、日本一のなにかが隠れているとか…?

 

八尾さん:全国に市電がありますが、熊本の市電が日本で先駆けて最初に導入したものがあります。それは何だったでしょうか?

参加者:……う~ん……

八尾さん:路面電車というと、北は北海道すすきの、東京は大塚のあたり、広島にも街中を走っていますね。近くでは長崎も…熊本は九州の南にあたりますが…

参加者:あ!冷房!?

八尾さん:正解です!日本の市電で最初に冷房を導入したのは、なんと熊本だったんですね。さすが新しいもの「わさもん」の町ですね。

 

早速「わさもん」を感じた後、上通アーケードの中へ。幅11メートル、高さ14メートルで3階部分までアーケードになっている。これは西日本最大の高さだ。そうしているうちにOMOレンジャーの八尾さんが紹介したのは一軒の本屋さん。

 

「金龍堂 まるぶん」に鎮座するカッパの像

 

八尾さん:「金龍堂 まるぶん」さんです。こちらは100年以上歴史のある素敵な本屋さんです。入口には「カッパ」の像があり、これは1970年からこのお店の前でお客さんを迎えています。初代社長がお客様を引っ張り込むという思いを込めて設置されたそうです。

 

続いても熊本の「わさもん」を感じるスポットへ。

シャワー通りにある日本のフランチャイズ1号店「ポール・スミス」

 

八尾さん:こちらは「ビッグタイム」という古着屋さんです。看板に書いていますが、「九州最大級ビンテージショップ」なんです。実は熊本、ファッションも最先端を行く街なんです。イギリスのデザイナー「ポールスミス」の日本のフランチャイズ一号店は表参道でも福岡でもなく、熊本だったんです。現在も下通を抜けたシャワー通りにて営業されています。

1970年代には本当に日本のファッションを熊本が引っ張っていたと言われています。今も、東京、福岡に続いてファッションを盛り上げているんですよね。これから行く上乃裏通りには1990年代には120.軒の古着屋さんが会ったそうです。

黒木さん:ズバリその世代です!自分が一番目立つ古着を!とクラスで競っていたくらいですね。

八尾さん:そうでしたか!黒木さんのようにファッション好きの人が集まってくるので、美容室もたくさんできて、もとから50軒あった場所に70軒できて、美容室も120軒ほどになったと言われています。

 

●いつのまにか「街に愛着を」

ガイドブックにもネットにも載っていない、OMOレンジャーならではの情報が次から次に。その他にも現在の熊本大学で教授を務めた明治の文豪・夏目漱石が本をたくさん買ったとされる書店「舒文堂河島書店」を紹介した。さらに、上乃裏通りには加藤家の家紋「蛇の目」をあしらった標識もあり、その向かいにあるマークが特徴の「TERRACE」では大正・昭和初期の建物をリノベーションしたワインセラーと日本で初の馬肉のシュラスコを食べられる。熊本らしさを感じる上乃裏通りを抜けると、OMO5熊本に戻ってくる。そこにはかつて、集合場所にもなったあるオブジェがある。

 

今も待ち合わせ場所になっている「パル玉」

 

 

荒木: 石が回っています!

 

八尾さん:そうなんです。ここにはかつて、熊本パルコさんがあり、その後にOMO5熊本が出来ました。この石のオブジェは「パル玉」と言われていて、集合場所の目印にもなったんです。このように、人が集まるスポットとなるようになりたいと思っています。

 

大満喫の城下マチさるくはあっという間の一時間だった。街をリゾートとして考えるOMO5熊本ならではのアクティビティを経て、いつの間にか熊本の街が好きになった瞬間だった。

来週の「ローカる!」では熊本地震から8年、震源となった益城町で「ラーメン」を通じて支援活動を行う方にお話を聞く。

 

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