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歩けない、寝たきりの犬が増えている 要因は「平均寿命の延び」だけではない 獣医師が指摘する「品種改良」の問題

犬のためのフィットネス教室も誕生


福岡県粕屋町の施設で行われているのは、犬のための「バランスボールフィットネス教室」。犬の筋肉強化などを図る目的で2か月に1度、ドッグトレーナーが開催しています。

トレーナー
「お尻の上の筋肉、ここがビクビクって動くくらい伸ばしますので、まっすぐ伸ばしましょう。楽しくいきますよー」
 


犬をバランスボールに乗せて体をひねる運動や、スクワットなどを行い全身の筋肉を鍛えます。

求められる犬の「クオリティ オブ ライフ(生活の質)」


参加した犬の飼い主
「うちの子は膝が外れやすくて脱臼とかを起こしていたのもあって、トレーニングを利用して脱臼しにくくなればと思って参加しました。筋力がアップしたりとか、バランス能力や柔軟性を維持向上できたら、歳を重ねてもいっぱい走ってくれるかなと思って。そういうところを期待しているのでトレーニング続けていきたいと思います。」

指導する男性は、飼い犬が最後まで自分の足で歩けるようにこのトレーニング方法を考えたといいます。
 


イードッグラーニング 富永伸哉代表
「辛いのはね、あれだけ元気だった子が最後1年寝たきりになること。本当に飼い主さんとしても辛いので、最後まで自分の足で歩いて、よろよろでもいいから自分でうんち、おしっこして、お腹いっぱいとまでは言わないけどしっかり食べて虹の橋に行ってくれると飼い主さんとしてもうれしい」

飼い主にとって、ペットは家族や親友のようなかけがえのない存在。高齢者や単身世帯の増加で、ペットの需要はますます高まることが予想されます。人間だけでなく、ペットの健康寿命や生活の質をどうあげていくのか、避けては通れない課題です。

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