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外国人留学生にホンネ調査! 好きな福岡グルメをおしえて!

全国の中でも4番目に留学生が多いと言われる福岡(※日本学生支援機構「2023年度 外国人留学生在籍状況調査」)。そこで、留学生視点で福岡のグルメを調査してみました! 福岡県民も知らないマニアックな話が出てくるかも?

なぜ日本へ?

そもそも、留学生の皆さんは、なぜ日本に留学することにしたのでしょうか。ネパール出身の女性や台湾出身の男性は「『ONE PIECE』が好きだったから」とのこと。やはり、漫画やアニメの影響は大きいようです。

ほかには「日本語を話したいから」と、日本語の美しさに興味をもってくれた留学生もいました。

しかし、中には「日本に対するイメージはあまりよくなかった」と答える学生も。その理由は「仕事ばかりで感情を表さないようにしているから」だそうです。しかし、実際に留学してみると「福岡は家のようだから住み続けたい」と感じていると話してくれました。


さらに、ロシア出身の男性からは「福岡は親しみやすい」との意見も。では、留学生のみなさんから見た福岡グルメはどのように映っているのでしょうか。さっそく調査スタートです。

ココが好きだよ福岡グルメ


最初に向かったのは、「福岡外語専門学校」(福岡市東区)です。

オーストラリア出身の女性に尋ねると「コンビニが最高」とのこと。オーストラリアにはガソリンスタンド一体型のコンビニが多く、品揃えがイマイチなんだとか。

スウェーデンから来日して1年目の男性は「からあげ」。気に入りすぎて6カ月ほど毎日からあげを食べているそうです。


続いて向かったのは「日本経済大学 福岡キャンパス」(太宰府市)。

どうやら焼肉と回転寿司は外せないようで「スシロー」や「はま寿司」をおすすめする声が多数。好きなネタはダントツで「サーモン」でした。


また、焼肉を挙げてくれたフランス出身の男性は「フランスには自分で焼くスタイルの飲食店がないから珍しくて楽しい」と教えてくれました。どうやら国によって焼肉の楽しみ方は異なるようで……。

ベトナムでは溶かしたバターにつけて食べるそう。でも「ワンカルビはめちゃくちゃおいしいからバターなしでも食べられる」とのことでした。

続いて向かったのは、冷泉公園のすぐそばにある「冷泉荘」(福岡市博多区)。地下では「よるごはんミーティング」といって、外国の留学生や社会人が集う会が開催されています。

ここで出会ったインドネシア出身の男性は、。店内にメリーゴーランドがある大濠公園近くの「ミスタードーナツ 大濠ショップ」を紹介してくれました。

ちょっとマニアック!?な福岡の飲食店

インドネシア出身の男性がおすすめしてくれたのは「Gaogao」(福岡市中央区)。地元のお米を使った土鍋のごはんが看板メニューです。量が多くて食べきれないときには、おにぎりにしてお持ち帰りできるのも好きなポイントなのだそう。

「ピッツェリア・ダ・ガエターノ」は、本場・イタリア出身の女性もうなる美味しさ! いくつかのイタリア料理店に行ったけれど、ここのピザは本物だと絶賛していました。

「一蘭」や「博多一双」「18(いっぱち)ラーメン」など、博多らしいグルメを絶賛する声も。

そんな中、日本の古着店で買った洋服をおしゃれに着こなすフランス出身の男性がおすすめしてくれたのは「盆栽カフェScapes」(福岡市博多区)。

また、韓国出身の女性は、雑餉隈にある「孟渓苑麺房」(福岡市博多区)を教えてくれました。まるで中華丼のような見た目の「天津飯」(650円)を食べたとのこと。それにしても、雑餉隈の飲食店を紹介してくれるとは、なんともマニアックです。

ニュージーランド出身の女性がおすすめしてくれたのは「ベビーフェイスプラネッツ 二日市店」(筑紫野市)。ラグビーをしていて量をたくさん食べるので、+800円で3倍増しにできるサービスがお気に入りなのだそう。

西鉄平尾駅から徒歩1分の「焼とり長者」(福岡市中央区)をおすすめする声も。友達に連れて行ってもらったことがあり、1本30円で鶏皮が食べられたと教えてくれたのはベトナム出身の女性です。意外とディープなお店を知っていて、驚きました。

福岡の飲食店で働く留学生たち

ベトナム出身の男性は「資さんうどん」でアルバイト中。資さんうどんといえば「ごぼう天うどん」が定番ですが、彼がおすすめしてくれたのは「焼うどん」です。東南アジアにも「パッタイ」や「ミーサオ」などソースで味付けされた麺料理がありますが、ここで焼きうどんを食べたところドハマリしたそうです。


「天麩羅処ひらお」で正社員として働いているとうインドネシア出身の男性がおすすめするのは、ひらおの「いかの塩辛」。その気持ち、わかります!
 


なんと、こちらの男性は現地の日本語学校に通っていたところ、直接ひらおから求人がきたため、留学をすっ飛ばして就職したそうです。今では調理も接客もお手のもの。それにしても、なぜ「天麩羅処ひらお」はインドネシアに求人を出したのでしょうか。
 


エリアマネージャーの陣内卓さんに聞いたところ「日本人スタッフの応募が見つからず、インドネシアの特定技能実習生を採用しようということになった」とのこと。

外国人留学生との正しいコミュニケーション

このように福岡で働く外国人の方は多く、私たちも日頃触れ合う機会が増えています。そこで注意したいのがコミュニケーション。福岡外語専門学校の稲益円先生によると「外国語で話しかけないといけないのではと緊張してしまう人もいるようですが、実は、やさしい日本語のほうが伝わりやすいこともあります」とのこと。
なんと、留学生の60%以上が英語よりもやさしい日本語を希望しているという調査結果もあるのです。


例えば、夜に「コーヒー飲む?」と聞かれたときに「私、明日の朝仕事で早いから……」と答えるのではなく「いる」「いらない」できっぱりと答える。

また、具合が悪そうな人に「大丈夫? 帰ったほうがいいんじゃない?」という声かけもNG。外国では「~じゃない?」が理解しづらいので「病気ですか?帰ってください」と、はっきり伝えたほうが良いのだそうです。


日本人からするときつく感じるかもしれませんが、曖昧な表現や言い方ではなく、明確に短く伝えることこそが外国人の方々にとっては「やさしい日本語」なのです。留学生と接する際にはぜひ意識してみてください。


さまざまな福岡グルメを教えてくださった留学生のみなさん、ありがとうございました!

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