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輝け!対馬のほし粒

九州と朝鮮半島の間に位置する国境の島「対馬」で、2021年~生産されているのが「完全天日塩」!満潮時に汲み上げた海水で、燃料などを使わず太陽と風だけでゆっくり丁寧に作り上げる100%天然の塩で、全国的にとても珍しい製法だ。


福岡県生まれの平山剛規(たけのり)さん(34)は、両親が対馬出身で小さい頃からよく訪れていて、対馬が大好きだった。年々若者の人口が減って活気が失われている現実を知り、対馬の豊かな自然をいかした産業で私たちの食に欠かせない「塩」を作り始める。


製塩所は、島中央部の「赤島」という特に美しく独特の海流を持つ海のそばにある。海水を汲み上げてから約2~3ヶ月、自然の風や太陽光の熱でゆっくり水分を蒸発させて塩分濃度をあげていく。太陽の光できらきらと輝く結晶はまるで星のようだ。

 

ゆっくりと結晶化させることで、塩の味の調整や粒の大きさなどをコントロールすることができる。また、完全天日塩はミネラル分をしっかりと残し、まろやかな味に仕上がる。生産量は月に約50㎏と大変希少だが、その魅力はじわじわと広がっていて、対馬の老舗菓子店や島の名産「アナゴ」とのコラボも!平山さんの挑戦を追った。

企業名:おひさま育ちしおづくりの会
代表者:塩職人 平山 剛規さん
住 所:長崎県対馬市美津島町鴨居瀬567【赤島製塩所】
電 話:092-716-2120(受付:10:00~16:00) 
↑こちらの番号が臨時で、後々変更のお願いをご連絡させていただくと思います。
メール:ohisama-salt@ntechsng.com
ホームページ:https://ohisama-salt.square.site/ 
Instaglam:https://www.instagram.com/ohisama_salt/

取材後記

日本の気候は湿気が多く、塩づくりにはあまり向いていないそうです。長崎県の離島「対馬」も例外ではなく、美味しい塩を育てるのはとても大変。しかし塩職人の平山剛規さんは、海も山も美しい対馬の自然をいかした塩づくりをしたいという思いで、太陽光と風の力で作る「完全天日塩」にこだわり、約3か月という期間をかけて塩づくりをしています。


対馬は、対馬海流とリマン海流がぶつかり合い、独特の「対馬渦」という海流があるそうです。唯一無二の美味しい塩ができます。塩について、当たり前すぎてこれまであまり考えたことがありませんでしたが、平山さんの塩と出会って初めて、「塩ってこんなに美しくて、おいしいんだ!」と気づきました。


対馬のうまい塩には、対馬のうまいもんが合う!!取材では、あなごや和菓子を取り上げましたが、塩が人と人との縁をつないで、これからもっともっとコラボが広がって、対馬そのものが「輝くほし粒(スター)」になるはず!皆さんにもぜひ、おいしい塩で刺身を食べていただきたい!塩をつまみにお酒を飲んでいただきたい!塩の概念が変わります!


そして今回の取材きっかけで、三兄弟で対馬あなごを広める漁師さんや、海沿いの古民家に住む漂流物アーティストなど、面白い人との出会いがたくさんありました。対馬は、食も人も魅力的です!!!
 

(NBC長崎放送/井手 春菜)

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