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押忍!一華は小さな空手家

「押忍!」。空手道場で人一番大きな声を出すのは森一華(8)さん、小学2年生。元全日本王者で世界大会に4度出場した森健太師範の娘だ。父の影響もあり一華さんは2歳から空手をしている。彼女の練習風景を見ていると、どこかぎこちない。

 

左腕の突きがまっすぐ伸びないのだ。生後7か月の時、右脳が真っ白で「脳性マヒ」の診断を受けた。今も毎週リハビリに通っている。空手をはじめたのもリハビリを兼ねてだった。


左半身に不自由はあるが、練習では人一倍大きな声で「押忍!」とあいさつ。キッズクラスを引っ張る存在だ。去年秋には初めて大会に出場。右腕の突きと、父ゆずりの蹴りで組手の部で優勝した。

 

「勝つことが全てではない、目標に向けて頑張ることが大事だよ」。父・健太さんが一華さんにいつも言っていることだ。ハンデはあるが「空手だけは負けたくない」と頑張る小さな空手家、一華さんの姿を追う。
 

(制作:MBC南日本放送/中靍 崇大)

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