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『150年の時を越えて 五島焼復活へ!』

昨年、石川県から五島に移住した陶芸作家・武田朋己さん(54)。移住のきっかけは「五島焼」でした。五島焼は主に江戸時代に作られていましたが、150年ほど前に途絶えており、作り方や用途など多くが謎に包まれています。もともと飲料メーカーに勤めていた武田さんは、夫の転勤を機に退職し、石川県で九谷焼を一から学び、陶芸作家としての道を歩み始めました。陶芸歴は18年に及び、今では多くのファンに支持されています。転機となったのは一昨年の5月。友人に会うために訪れた五島で、自然や人々に魅了され、「五島焼をこの地で復活させたい」との思いから移住を決断しました。今年1月には、菓子職人の友人・辻千尋さん(35)と共に三井楽町でカフェをオープン。武田さんの作った器でパフェやコーヒーを提供し、若い人にも焼き物の魅力を届けています。五島焼に関する資料は少なく、今は文献を読み込んだり、窯跡を訪ねたりしながら、少しずつ手がかりを集めています。今年4月には土づくりのテストも始まりました。成分や配合…手探りながらも模索を続ける毎日です。

(NBC長崎放送/久富美海)

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