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最大の難所は博多駅〇〇! ピンクのバスに隠された秘密とは? 西鉄バスにまつわる『シン・福岡トリビア』

総力をあげて調べたトリビアネタの決定版「シン・福岡トリビア」。今回は、バス保有台数2,425台(グループ全体)、1日の総走行距離約28万km(2023年度)! 福岡県民の移動手段として欠かせない「西鉄バス」にまつわるネタを取り上げました。
 

協力してくれたのは「福岡バス停図鑑」を出版したバス路線探検家・沖浜貴彦さん。どんなトリビアが出てくるのでしょうか。

シン・福岡トリビアNo.1

西鉄バスには全国の有名地と同じ名前のバス停がそこそこある

「五反田」や「丸の内」と聞くと東京をイメージしますが、実は福津市津屋崎のバス停には「五反田」が、北九州市八幡西区則松のバス停には「丸の内」があります。さらに、福岡市博多区吉塚には大阪の観光名所でおなじみ「道頓堀」というバス停までありました。

ちなみに、「竹の子」「すの子」「母の家前」というユニークなバス停名もあります。

シン・福岡トリビアNo.2

小笹のバス停は南北が逆になっている

福岡市中央区小笹の路線図を見てみると、「小笹」バス停の北側に「小笹南口」のバス停があります。なぜ北なのに南なのでしょうか。バス路線に詳しい沖浜さんに聞いてみたところ「『小笹南口』は方角の南ではなく『小笹団地南口』を省略したのではないかと推測できます」とのこと。

もともと、小笹には昭和58年まで筑肥線が通っていて「小笹駅」がありました。当時の路線図を見てみると、確かに現在の「小笹」のバス停は「小笹駅前」となっていて「小笹南口」の名称はそのまま。

こういったことから「小笹南口」は、北側にある小笹団地の南を指していると考えられます。現在の“南北逆転現象”は、筑肥線が廃線になったときに「小笹駅前」が「小笹」となったために起こっているのではないかというのが沖浜さんの説です。

シン・福岡トリビアNo.3

ピンク色の西鉄バスは渡辺通を走る

西鉄バスといえば、さまざまなデザインにラッピングされた車体が豊富ですが、そのなかでもひときわ目立っているのがピンクの車体。実は、一部例外はあるものの「ピンク色のバスは渡辺通りを走る」という目印になっているのだそう。確かに車体をよく見ると「W」の文字が入っています。


さらに、街中でよく見かける5つのラインが入った車体にもきちんと意味があります。

広報の藤田萌恵さんによると、オレンジは「機動性」、ピンクは「対話性」、茶色は「快適性」、青は「安全性」、緑は「環境性」を意味しているとのこと。この5色でバスを包むようにラッピングすることで「バスが生活の輪をつなぐ」という意味を込めているそうです。

シン・福岡トリビアNo.4

西鉄バス部品は初売りセールがある

福岡市博多区千代にある「カラマツトレイン」では、西鉄バスの中古品を購入できます。

お客の中には「貯金箱にいいかなと思って」と運賃箱を買った人や、バスのシートを買った人がいました。

そんな「カラマツトレイン」の初売りセールに行ってみると、激レア品欲しさに人だかりが。店内も満員状態です。

こちらは、バスの行先などが書かれたフィルム「方向幕」。現在はLEDになっているため大変貴重で、数年前に廃止された100円循環バスの方向幕が38,500円で販売されていました。

さらに、バスマニア上級者の中には方向幕の巻き取り機を20,000円で購入した人が。これに方向幕をつけ、動いている様子を眺めるのが楽しいそうです。

シン・福岡トリビアNo.5

西鉄バス最大の難所は博多バスターミナル

福岡のバス路線といえば、交通量が多い道や入り組んだ細い路地などがあり、高い運転技術が求められるイメージ。例えば、福岡市東区多々良にある「土井(桃田)交差点」は交差点にあるガードレールがかなりの曲者で、ぎりぎりを通過しなければならないそう。

なかでも、最も難しいと言われているのが「博多バスターミナル」。ここは、1階は路線バス発着地、2~3階は高速バス発着地となっているバス密集地帯で、勾配や狭い道幅など、ドライバーを悩ます難所ポイントが盛りだくさんなのです。

かつてこの場所で運転していたバス運転士の大辻友男さんに聞いてみると「暗くて壁が見えにくい」「バスと柱が多い」といった難所ポイントが。


さらに、現役でこの場所を走っている市来康彦さんは「教習で最初に練習に行くところ」だと教えてくれました。まさに「博多バスターミナル」はバス運転手の登竜門的存在になっているのです。ぜひ、乗車した際にはそのドライビングテクニックを体験してください!

ちなみに、バスマニアの沖浜さんが「難所が楽しめる」とおすすめするのは能古島。急な斜面を登って山の中腹まで走るルートです。


しかし、能古島で6年間毎日10往復しているベテラン運転士の守田隆之介さんにとっては、このルートは慣れっこのようでした。

 

 

つい人に話したくなるシン・福岡トリビアが満載。あなたはいくつ知っていましたか?

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