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GW明け「新型コロナ陽性者が増加傾向」で警戒~専門家に聞く 福岡

福岡県の新型コロナの新規陽性者数は、4日連続で前の週の同じ曜日を上回っていて、再び増加傾向となっています。人の移動が活発だったゴールデンウイークの影響が出ているのか、専門家に話を聞きました。

3年ぶりに移動制限がなく、帰省や旅行をする人が目立った今年のゴールデンウイーク。「博多どんたく港まつり」の人出は2日間で約80万人、有田陶器市は7日間で約122万人と発表されるなど、イベントも賑わいました。
そうした中、福岡県の新規陽性者は、先週土曜日から10日まで4日連続で、前の週の同じ曜日を上回っています。現在の状況について感染症の専門家に聞きました。

●北九州市立八幡病院 伊藤重彦名誉院長「この1週間は、少し体調が悪い方の検査を受けることが連休明けで続くと思いますから、今週はもう少し数が増える可能性があります。でも、その数も倍に増えることはないのではないかと思っていますけども」

オミクロン株の亜種で感染力が強い「BA.2」への置き換わりも進んでいますが、これまでのところ感染者の爆発的な増加はみられていないと伊藤医師は分析しています。

●北九州市立八幡病院 伊藤重彦名誉院長「春先、そして今回も人数がある程度のところでとどまっているということは、ゴールデンウイークの動き方と感染対策のバランスは比較的取れた状況で、うまくGWを過ごされたのではないか」

福岡県では、今年2月に過去最多の5599人の新規陽性者を確認。その後、一旦は数が減ったものの1000人台から2000人台で高止まりの状態が続いています。

9日の新規陽性者を年代別にみると、20代以下が半数を占めていて、特に10代が最も多くなっています。

●北九州市立八幡病院 伊藤重彦名誉院長「いま最も大切なことは高齢者が感染しないという努力を続けていくこと。10代、20代の方は自分が感染しているかもしれないと考えて少し気を付けた、気の緩まない感染対策を半年間続けていただく、こういうことが必要かなと思います」

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