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西九州新幹線 佐賀でも初走行~沿線は歓迎、一方で課題も・・・

西九州新幹線の走行試験は、2日目を迎えました。11日は、佐賀県内の駅にも「かもめ」の車両が初めて姿を見せました。

■記者リポート「西九州新幹線「かもめ」が、今ゆっくりと嬉野温泉駅に到着しました。小学生たちが旗を振って歓迎しています」

10日に走行試験が始まった西九州新幹線の車両N700S「かもめ」。2日目は、佐賀県の嬉野温泉駅と武雄温泉駅にも初めて姿を見せ、歓迎セレモニーが行われました。

■来場者「うれしいですね。長崎も福岡も近くなる気がします」「いまから武雄も発展するかなと期待しています」

今年9月23日に開業するのは、武雄温泉駅から長崎駅までの69.6キロ。ここ武雄市が、新幹線の東の玄関口になります。

■武雄市 小松政市長「新幹線が来たからそれだけでまちが発展するとは思っていません。武雄を巡ってもらうだけではなくて、ここから西九州全体を巡ってほしい、そんな風に思っています」

一方、武雄温泉駅より東の博多駅方面へは、整備方式もルートも未定のままです。このため、武雄温泉駅を新幹線と在来線特急の乗り換え駅とする「リレー方式」が採用されました。

■記者リポート「武雄温泉駅では、在来線から新幹線に同じホームで乗り換えることができます」

乗り換えをスムーズにすることで、博多から長崎までの所要時間は最短で1時間20分と、現在より30分ほど短縮されます。国や長崎県は、すべての区間を新幹線として整備すれば、所要時間は51分まで縮まるとしています。
しかし佐賀県は、重い財政負担を強いられる割に地元へのメリットは小さいとしていて、溝は埋まっていません。

■佐賀市民「必要ない」「長崎の方はメリットがあっても佐賀県にメリットはない」「博多まで5分から10分しか変わらないなら、そこまで佐賀県がリスクを背負う意味がない」

まだ課題も残しながら、沿線の活性化の起爆剤として期待を背負う西九州新幹線「かもめ」。135日後の開業に向けて走り始めています。

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