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「プール楽しみ!」3年ぶりに水泳の授業実施へ 福岡

新型コロナの影響で、運動会とともに中止が相次いでいたのが水泳の授業です。今年は、福岡県内の多くの小中学校で実施されることになっています。3年ぶりのプール授業へ向け、学校の対応などを取材しました。

福岡市城南区にある南片江小学校です。青空のもと、屋外のプールでは――。

RKB坂本くるみ「今日は、6年生の児童たちがプールの中やプールサイドを一生懸命磨いています。皆さん、きれいになってますか?」
「はーい!!」

来月から実施される水泳の授業に向け、27日は児童たちがプールや更衣室を掃除しました。南片江小学校は運動会に続き、水泳授業も3年ぶりとなります。

児童「みんなで泳げることが一番うれしいです」「みんなで楽しく、ワイワイして。宝探しとか」「暑い時に入って泳ぐのが楽しみ」「バタフライとか、早くできるようにしたいと思います」

新型コロナの感染拡大により、福岡県内の多くの小中学校はこの2年間、水泳の授業を行っていません。しかし今年は、感染状況を踏まえ、教育委員会や各学校の判断でプールを再開する動きが広まっています。

南片江小学校 副島悠史教諭「子供たちが生き生きと掃除をしている様子を見て、水泳学習を楽しみにしているんじゃないかな、と。水難事故から命を守るという意味で、水泳学習は必要不可欠」

その一方で求められるのが、感染対策です。政府は今週、体育の授業やプールについて「マスクの着用は必要ない」という見解を発表し、全国の教育委員会に通知しました。こちらの学校でも、プール内ではマスクを外すことにしていますが、人数制限など「密」を避けるための対策は徹底する方針です。

南片江小学校 副島悠史教諭「今年からは2クラスずつ分けて、着替えは教室と特別教室と分けて、できるだけ距離を取って着替えができるように」

さらに、コロナ禍の影響は授業内容にも及んでいます。この2年間、水泳の授業を中止していたことを踏まえ、今年は1学年下の授業内容などを取り入れるということです。

先生「1~3年生は全く水泳の経験がない状態なので、初歩的なところから指導をしていきたいと思っています。子供たちの不安も取り除きつつ、感染対策も行いつつ指導していきたい」

福岡市東区にあるスイミングスクールです。新型コロナが流行した当初は生徒数が約2割減りましたが、このところ入会に関する問い合わせが増えているといいます。

はるおかスイミングスクール和白校 錦戸秀晃さん「水泳の授業が再開されるから、その前に水泳を習いたいということで、多く来ていただいています。特に1~2年生は初めてプールに入るお子さまが多いと聞ききましたので」

また、コロナ禍でプールや海で泳ぐ機会が減っているため、子供が水に慣れていないことを心配する保護者も少なくありません。

小学1年生の保護者「習い事というよりは、水に対しての恐怖とか溺れたりする心配が無くなるようにというのが一番ですかね」
「市営プールが閉鎖しているところも多かったので泳ぐ機会が中々なかったから、習わせようかなと」

こちらのスイミングスクールでは、感染対策としてコーチは水の中で使うビニール製の手作りマスクを使用しています。また、子供たちが「密」になっていないか目が行き届くように、人数も制限しています。

多くの学校が水泳授業の再開を決めたことについて、保護者は――。

「3年ぶりに始めるということで、何かしら対策を学校側が考えてくださってのことだと思うので、様子を見守りたい」

感染対策に気をつけながら、子供たちにとって貴重な学びをいかに確保するか。学校現場の模索が続いています。

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