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街路樹より高い“水柱”耐用年数を超えた水道管が破裂~北九州市が交換を前倒しへ

北九州市小倉北区で6日夜、地下の水道管が破損し大量の水が噴き出しました。設置されて長い年数が経った水道管の破損が全国で相次ぐ中、北九州市は、交換作業を前倒しで進めるとしています。

6日午後9時すぎ、北九州市小倉北区足原で、地下の水道管が破損して水が噴き出しました。 RKB浅上旺太郎「道路から水が空高く噴き出しています。私の目の前にある木よりも高い所に水がいっています」

市によると、周辺で断水はしなかったものの、水が赤く濁ったとの通報が36件寄せられたということです。 北九州市・北橋健治市長「市民の心配ご迷惑をおかけしましたすみませんでした」

北橋市長は7日の会見で、市民に陳謝しました。市によると、破損した水道管は、設置してから56年経っていて、直径10センチの穴が空いていたということです。

水道管の法定耐用年数は40年とされていて、北九州市にあるのべ4200キロの配水管のうち、これを超えているのは1091キロにのぼります。
ただ、実際の耐用年数は材質や設置された環境で異なり、一般的に60年から90年とされるため、市は、この水道管を2025年度までに交換する予定でした。

破損した水道管を確認した配水管理課の担当者も、「老朽化が進んでいるようには見えなかった」と話しています。一方で、市は今回の事故を受けて交換作業を前倒しする方針を示しました。

北橋市長「上下水道局、市としても力を入れていかないと行けないという問題意識を持っている。全体として敷設してからの経過年数を見て、優先順位を決めてやっていく」

同じような事故は近年、全国で相次いでいて、経年劣化したインフラの更新が課題になっています。

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