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ポテトがない、肉が高い~物価高で野球観戦のグルメ事情に変化【現場の声】

プロ野球パ・リーグは混戦が続いていますが、球場での醍醐味のひとつは、冷たいビールやスタジアムグルメですよね。ここにも物価高の影響が出始めています。シリーズ「現場の声」、値上げしないよう工夫を重ねる球団スタッフを取材しました。  

どんぶり器やプラスチック容器に影響

入場制限もなく、連日、大勢の観客でにぎわうペイペイドーム。球場に詰めかけたファンが試合と同じくらい楽しみにしているのがスタジアムでとる食事です。
観戦客「カツカレーとガーリックライス、飲みながら観戦できるのがいい」 夫婦「フローズンビール。冷たくておいしい。野球とセットのような気がしますね」
福岡ソフトバンクホークス飲食テナント課・岩本久実さん「容器の価格が高騰しています。どんぶりを入れている容器やビールのプラスチック容器などに影響があります」

容器は球団が一括購入

ペイペイドームでは、食べ物や飲み物の容器を球団が一括で購入し、多くのテナントがそれを使っています。ビールカップ1個あたりの値段は、昨シーズンと比べて0.6円の値上がり。

今年の1試合平均のビール売上杯数が約1万1000杯なので、1試合のビールだけで6600円の負担増、ビールカップ以外の容器の値上がり分もすべて球団が負担します。

一方、テナントも様々な食材が値上がりするなかで試行錯誤を重ねているようです。
飲食テナント課・岩本さん「いろんなテナントからはポテトがないとよく聞いています。納品先を変えて値段もあまり変えないように工夫されている。お肉は高騰が進んでいるようで、なかには肉自体が手に入らないというテナントもあります」

価格転嫁は難しく「新商品」へ

原材料費の値上がりで各店舗で負担が増えていますが、シーズン前に価格も告知を済ませていることから、シーズン中の商品の値上げは難しいと言います。
飲食テナント課・岩本さん「同じ商品の金額を上げるのは難しいので、ちょっと手を加えて新商品にして対応していただいています」

Qもしビールが値上がりしたら 観戦客「量は減らして飲むやろうね、楽しみがないもんね、飲まないとね。できたらそのままがいいけどね」
こうした物価高による鬱憤を晴らしてくれるのは、ホークスの勝利のみ。2年ぶりのリーグ優勝、そして日本一に期待しましょう。

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