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「円安」伝統工芸の有田焼にも影響 10年ぶりの値上げを決めた老舗の窯元も

円安や物価高などの影響は、伝統工芸品の有田焼にも及んでいます。原料の土や絵付けで使用する顔料、それに窯のガス代など影響は多岐に広がっていて、中には10年ぶりに値上げを決めた窯元もあります。  

創業200年以上の窯元

佐賀県有田町。創業200年以上を誇る老舗の窯元です。店内に並ぶ色鮮やかな焼き物の数々。世界的にも有名な有田焼が、円安、物価高のあおりをうけて今、価格の見直しを迫られています。何がどれくらいの影響を受けているのか?工場を見せてもらいました。


アリタポーセリンラボ 松本哲社長「土を10月から20%値上げすると、業者から通達があった」

「原料と輸送」のコスト高が痛手

金の価格上昇も・・・

来月から値上がりすることになったのが原料の土。現在、有田焼で使われている土は、熊本の天草でとられ有田まで運ばれてきます。ガソリン価格が上がり、輸送コストが高くなったことなどから値上がりすることになりました。そして、今年に入りますます痛手になっているのがガス代です。
アリタポーセリンラボ 松本哲社長「ずーっと上がっている。ガソリンと一緒で液化石油ガスなので、石油の値段と連動している」
こちらで使っている釜はガス窯。本焼きでは1300度を3日間保つ必要があるため、大量のガスを必要とします。そのガスの価格が3年前と比べ、6割ほど上がっています。

金の価格上昇も・・・

こちらの窯元では10年間、価格を変えることなくやってきましたが、来年1月から商品によっては1割から5割ほど値上げすることを、やむなく決めたということです。


アリタポーセリンラボ 松本哲社長「全体的に値段が上がっているのと、金・プラチナが急激に上がっているので、値上げをしないと利益が確保できない。つらい部分はつらい、どうなるかわからないから。値上げして、果たして今までのように買っていいただけるかどうか不安なところではあります」

アリタポーセリンラボの対策

材料費などの高騰を受け、アリタポーセリンラボでは対策として、新しい土を開発し窯で焼く回数を2回から1回に減らすようにしました。これによってガス代も節約。その一方で、円安によって輸出は好調なようです。アメリカやオーストラリアからの問い合わせが増えていて、数年前と比べ3倍になっているとのことです。

10年ぶりに値上げへ

こちらの窯元では10年間、価格を変えることなくやってきましたが、来年1月から商品によっては1割から5割ほど値上げすることを、やむなく決めたということです。
アリタポーセリンラボ 松本哲社長「全体的に値段が上がっているのと、金・プラチナが急激に上がっているので、値上げをしないと利益が確保できない。つらい部分はつらい、どうなるかわからないから。値上げして、果たして今までのように買っていいただけるかどうか不安なところではあります」

アリタポーセリンラボの対策

材料費などの高騰を受け、アリタポーセリンラボでは対策として、新しい土を開発し窯で焼く回数を2回から1回に減らすようにしました。これによってガス代も節約。その一方で、円安によって輸出は好調なようです。アメリカやオーストラリアからの問い合わせが増えていて、数年前と比べ3倍になっているとのことです。

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