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“幸せホルモン”減少が原因か 冬の“うつ症状”予防方法は~若い女性に悩む人多い

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「冬季うつ」をご存じでしょうか。昼が短くなるこの時期に症状を訴える人が増えます。具体的には、気分の落ち込みや倦怠感、集中力の低下などのほかに、寝過ぎてしまったり、体重が増えたりといった気になる症状もあります。「冬季うつ」がなぜ起きるのか。そして、予防や改善のためには、どうすればいいのかを医師に聞きました。

「冬季うつ」ウインター・ブルーとも

原因は“幸せホルモン”減少か

原因は、日照時間が短くなり、日光も弱まること。目から入る光の刺激で合成され、精神を安定させることから“幸せホルモン”とも呼ばれる脳内伝達物質の「セロトニン」が減るために、症状が出るといわれています。一般的なうつ症状との共通点もある一方で、「冬季うつ」だけの特徴もあります。

アイさくらクリニック 木村昌幹院長「うつ病としての症状、不安感、憂うつな気分、興味関心の低下、冬季うつの場合はそれにプラス過眠・過食・体重増加が、3つの特徴としてあげられています

原因は“幸せホルモン”減少か

原因は、日照時間が短くなり、日光も弱まること。目から入る光の刺激で合成され、精神を安定させることから“幸せホルモン”とも呼ばれる脳内伝達物質の「セロトニン」が減るために、症状が出るといわれています。一般的なうつ症状との共通点もある一方で、「冬季うつ」だけの特徴もあります。
アイさくらクリニック 木村昌幹院長「うつ病としての症状、不安感、憂うつな気分、興味関心の低下、冬季うつの場合はそれにプラス過眠・過食・体重増加が、3つの特徴としてあげられています

納豆や卵などが効果的

新型コロナ「第8波」と重なることを懸念

木村院長によると、うつの症状を訴える人が増えている背景には、新型コロナの影響で人との触れ合いが減ったり仕事が思い通りにできなかったりしたこともあるといいます。そのため、冬が本格化するこれからの時期と感染の第8波が重なることを懸念しています。

木村昌幹院長「まさに今の時期、季節性感情障害の要素を持ったうつの方が多くなってきています。経済が強くならないと、うつ病の人はどんどん増えていくのではないかという心配もあるし、活動が活発になると感染者が増えて、また活動がストップすると…、非常に心配しています」

生活習慣に加えて大切なのが、朝食をとることです。「うつ」の改善には、栄養バランスのよい和食が適しているとされ、セロトニンの材料となるアミノ酸を多く含む納豆や卵などをとると効果的だということです。

新型コロナ「第8波」と重なることを懸念

木村院長によると、うつの症状を訴える人が増えている背景には、新型コロナの影響で人との触れ合いが減ったり仕事が思い通りにできなかったりしたこともあるといいます。そのため、冬が本格化するこれからの時期と感染の第8波が重なることを懸念しています。
木村昌幹院長「まさに今の時期、季節性感情障害の要素を持ったうつの方が多くなってきています。経済が強くならないと、うつ病の人はどんどん増えていくのではないかという心配もあるし、活動が活発になると感染者が増えて、また活動がストップすると…、非常に心配しています」

以下は、取材した木村院長によるチェックリストです。

・だらだら寝てしまう
・体重が増える
・炭水化物や甘いものが欲しくなり過食になる
・憂うつな気分になる
・疲れやすくなる
・何かをするのが面倒になる
・集中力が落ちる
・楽しめていたことが楽しく感じられない
・仕事などで以前できていたことがうまくできない

選んだ症状が3つ以上あり、それが2週間以上続いている場合は「要注意」だということです。ただ、生活の仕方を変えたり、人と話すなどして気分転換をしたりすれば、改善できることもあるそうです。そして、5つ以上あてはまり、2週間以上続いている場合は医療機関を受診してください。ためらわずに心療内科や精神科を訪れてほしいということでした。

【予防や改善の方法】


・朝、起きたら日光を浴びること
・朝食をしっかりとること
・ちょっとした運動や散歩をすること

また、朝食には、セロトニンの材料になるアミノ酸を多く含む食材がおすすめです。
・納豆や豆腐など大豆製品
・卵
・牛乳やチーズ、ヨーグルトなど乳製品
・ごまやピーナツ
・バナナ

こうした食材が有効に働くよう、朝は炭水化物もしっかりとった方がよいそうです。

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