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万感「うれしいです」魚屋の源さん 大火で店舗焼失 8か月ぶり再建果たす 北九州市の旦過市場

2度の大規模火災に見舞われた北九州市の旦過(たんが)市場は、年末年始のかき入れ時に向けて賑わいを取り戻しつつあります。4月の火災で店舗が焼けた老舗の鮮魚店は、8か月ぶりに営業を再開しました。


◆100年以上の歴史持つ鮮魚店「川原」
永田源一郎さん。旦過市場で100年以上営業してきた鮮魚店「川原(かわはら)」の4代目で、市場の関係者などから、「源さん」の愛称で親しまれています。先週、およそ8か月ぶりに旦過市場に戻ってきました。

川原 永田源一郎さん「うれしいのが第一ですね。8か月かかったですから、ここまでくるのに……大変でした」


◆4月の大火で店を焼失
2022年4月、真っ赤な炎に包まれた旦過市場一帯。この火事で、永田さんの店は焼けて営業ができなくなりました。そのため、永田さんは北九州市の中央卸売市場の加工場を借りて、飲食店に魚を納めていました。

川原 永田源一郎さん「旦過市場に戻ってきたいのは山々。更地になってから考えます」

それから3か月、がれきの撤去が終わり、旦過市場に戻って店の再開を考えていた矢先でした。


◆再びの大火に見舞われた旦過市場
8月、旦過市場一帯は、再び大火に見舞われました。

川原 永田源一郎さん「やる気ががたっと落ちました。2回目の火事で。だけどお客さんからすごい励ましもろうたもんで、奮起してきょうまで頑張ってきました」


◆元の場所で再建し営業を再開
「クエはいいですか、きょうはありますよ」

永田さんは旦過市場の元の場所で店を再建して、営業を再開しました。店先には、新鮮な魚が並べられ、常連客や市場の関係者でにぎわいました。馴染みの客との会話に、永田さんも笑みがこぼれます。

市場関係者「旦過市場のアニキみたいな、私たちからすると大先輩ですから、戻ってきてくれたことが一番の励みになるし、喜びですね」「少しでも(アーケードの)両面ができてきて活気が出てきて。やっぱり、旦過と言えば魚」


◆4代目の誇りと責任
川原 永田源一郎社長「うれしいです。すごくうれしいです。お客さんが満足してもらえるような店にね、頑張ります」

思いが詰まった場所で再出発した永田さん。先代から受け継いだ店を、これからも守り抜きます。

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