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SNSで有名「きのこの銅像」が行方不明に、3体のうち2体を何者かが持ち去りか

福岡県南部の大木町の住人から「町の大切なモノ」が無くなったという情報が寄せられました。SNSでも有名になったかわいらしい「きのこの銅像」が行方不明になったというのです。これらは町の職員が活性化のために特産品をモチーフにつくった銅像です。3体のうち2体が心ない人に持ち去られた可能性があります。

残されたのは支柱の棒だけ

「こちらです」町の職員が示すのは、むき出しになった一本の棒。
大木町産業振興課・中島隆作さん「大木町の特産であるきのこをモチーフにした銅像が魚釣りをしているバージョンがあったんですが、それがなくなりました」

無くなった銅像は、迷彩柄のきのこが柵のふちに腰掛け、両手に釣り竿を持って魚釣りをしている様子がかたどられていました。町民にも愛されていたという銅像。12月18日に町民が無くなっていることに気づき、役場に連絡しました。ただ、被害はこれだけではありません。

3体のうち2体が盗まれた?

RKB永牟田龍太「先ほどの場所から数百メートル離れた場所にもう1体きのこの像がありました。今は支柱だけになっています」
地元の子供たちの通学路にもなっている場所に片足で立つ金色のきのこの像がありました。
地元の男子中学生「7月に、夏にないのに気付いて悲しくなりました」
地元の女子中学生「かわいかったのに。めっちゃ親しんでたんですよ」

町によると「黄昏きの子」と命名されたきのこの像は、町内に3つ設置されていました。このうちの2つが18日までに無くなっているのがわかりました。

一体数十万円「早くみつけたい」

大木町・中島さん「とても悲しくなりましたし、設置した担当者もわが子を亡くしたかのように悲しんでおりました」
「黄昏きの子」が設置されたのは、4年前のことです。町の産業振興課の職員が道の駅の活性化を目的に、町の特産品であるきのこをモチーフに最初の銅像を制作しました。その後、最寄りの駅から道の駅にある観光農園を訪れる人のための道しるべとして新たに2体設置しました。一体あたり、数十万円の費用がかかったといいます。
大木町・中島さん「まさか2体もいなくなるとは思っていなかったので一生懸命探しております」「早く見つかってここに戻してあげたい」

一体、誰が何のために・・・いなくなった仲間の安否を気遣ってか、残された一体の背中もなんだか寂しそうです。

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