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い~い湯だな! おんせん県おおいたの「温泉うなぎ」

大分県杵築市で、高級魚やうなぎの養殖・調理・販売を手がける「大分水産有限会社」。代表取締役の三股茂樹さん(67)は、40年以上にわたりトラフグやクエなどを養殖してきた大ベテラン。そんな三股さんが手がける「温泉うなぎ」は、「おんせん県おおいた」らしい方法で養殖されている。

毎年2月から4月にかけて暖流の黒潮に乗ってやってくるシラスウナギは、大潮の満潮時、川まで上ってくる。それを狙って5センチほどのシラスウナギを1匹ずつ網で捕獲。軟水のかけ流し天然温泉にオゾンガスを混ぜ込んで殺菌・浄化した水槽で養殖する。エサは、市販の飼料をベースに、天然うなぎが食べていると考えられる小魚や小エビなどを独自の配合で練りこみ与えている。

自然の恵み「温泉」と、こだわりのエサによって育てられた「温泉うなぎ」は、白焼きやかば焼きにした後、冷凍加工して販売。皮がやわらかく、ほどよく脂がのっているため、噛むほどに旨みが出てくるのが大きな特長。その品質とキャッチーな商品名から、老舗デパートのバイヤーの目に留まり、期間限定のオンラインショップでの販売も実現。今後は品質を保ったまま安定的に出荷するシステム作りに向けた挑戦が続く。
取材先:大分水産有限会社
担当者:代表取締役 三股茂樹
住所:〒873-0005 大分県杵築市大字猪尾680-2
TEL:0120-937-936 または 0978-63-3070
FAX:0978-63-0845
HP:https://oita-suisan.com/ 紹介商品(取扱商品):
天然温泉のうなぎ蒲焼、うなぎ白焼
(トラフグ刺身、てっちり、トラフグ料理セット、ヒレ酒用トラフグ焼ヒレ、城下かれい刺身、クエ)

取材後記

今回取材したのは、かけ流しの天然温泉に浸かり、こだわりの餌を食べ、すくすくと育った、まさに「おんせん県おおいた」らしいネーミングの「温泉うなぎ」。温泉で育ったうなぎは、もしやその効能で皮がつるつる身はふっくらなのでは?と興味津々で取材に入りました。

「温泉うなぎ」を養殖しているのは、トラフグやクエなど高級魚の養殖を約40年手がけてきた三股茂樹さん。こちらが投げかける質問に対し、ひとつひとつ丁寧に答えてくれる優しいお人柄。「もしや私を後継者に…?」と勘違いしてしまうほどでした。

撮影はシラスウナギの漁からスタート。漁といっても大潮の満潮の夜、川の上流まで上ってくる小さな小さなシラスウナギを1匹ずつ網ですくう地道な作業。想像をはるかに超える忍耐力が必要な漁でした。うなぎの生態はいまだに分かっていないことが多く、人工ふ化も一般的ではないため、少なくとも現役の間はこの漁法でシラスウナギを捕獲するそうです。うな重の価格が高いのも納得…。

飼育水槽の撮影はとにかく湯気がすごかったです!そして温泉の中で泳ぐうなぎはとっても元気!水温は約30度とかなりぬるめですが、撮影日の外気温が低かったせいか、いかにも「温泉」という画が撮影できました。

ここで気になるのは、温泉の成分がうなぎの成長や味に影響しているかということ。三股さんによると、温泉の効能との因果関係は不明ということでした。
今後も「おんせん県おおいた」から「温泉〇〇」という商品が誕生するとは思いますが、ここまでピッタリな商品はなかなか生まれないのではと思っています。
おんせん県おおいたの「温泉うなぎ」お取り寄せできますので、興味のある方は一度召し上がってみてはいかがでしょうか。

(OBS大分放送 / 羽迫かおり)

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