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卑弥呼のナゾが解けるか?「吉野ヶ里」10年ぶりの本格発掘始まる

卑弥呼のナゾが解けるか?「吉野ヶ里」10年ぶりの本格発掘始まる

佐賀県・吉野ヶ里遺跡で5月3日から10年ぶりの発掘調査が始まった。歴史好きの神戸金史・RKB解説委員は、プライベートで現地に行って大興奮。RKBラジオ『田畑竜介 Grooooow Up』で、古代史の魅力を熱く語った。

 

吉野ヶ里の発掘現場に行ってみた!

神戸金史・RKB解説委員(以下、神戸):最初に、武田さんありがとう!

 

武田伊央アナウンサー(以下、武田)え?なんですか?

 

神戸:5月8日のRKBテレビ『サンデーウオッチ』(註・武田がMCを務める)で、吉野ヶ里遺跡のことに触れたでしょ?

 

武田:はい。「新たに発掘が始まりました」と。

 

神戸:「きょう(5月8日)まで公開しています」と聞いて、家族で行ったんですよ。取材したことはあったけど、プライベートで中を歩いたことがなかった。すごいですね!広さ104ヘクタール、全長で濠は2.5キロもあって、囲まれた中に98棟の建物を復元している。ゆっくり時間かけて歩くと「こんなに広いんだ!」と実感できました。

 

神戸:発掘調査は、地面が深さ1mくらい掘ってあって、自由に撮影ができたんですよ。甕棺(かめかん)は、大きいので1メートル40センチくらい、小さいのは数十センチぐらい。遺体を入れてお墓に納める時、焼いた甕(かめ)に入れている。潰れていましたが、1メートルぐらい掘った地面に出ていたんですね。「これなんだ!」と、びっくりしました。そのときの説明員のお話をお送りします。

説明員:今から2100年ぐらい前に作られた、弥生時代中期のお墓です。

 

神戸:発掘は、これからなんですね。

 

説明員:はい。ご覧のように潰れて、土圧で割れてしまっていますので、中まで土が入り込んでいます。掘っても多分骨はもう残っていないでしょう。

 

神戸:潰れていないで、骨が出てくる場合は多いんですか?

 

説明員:割合としては少ないんですけども、もっと深く埋まっている甕棺だと、割れずに残っています。

 

神戸:ここはまだ、全く今まで調査がされてない所なんですね?

 

説明員:はい、神社がありましたので。(近くの森を指さして)こっちの方も木を切って調査します。まだ甕棺墓がいっぱい広がっていると推測されます。

 

神戸:楽しみですね!

 

説明員:はい、まだこれから。始まったばっかりです。

 

神戸:どのくらい時間をかけてやるんですか?

 

説明員:2年かけてやります。

 

神戸:どんなものが出てきそうな気がしています?

 

説明員:ははは。弥生時代の墓地が出てくるのは、もう大体わかっているんですけど、身分が高い人、副葬品を持っているようなお墓が出ることを期待していますね。

 

神戸:鏡とかですか。

 

説明員:はい。鏡がすぐ隣で出ているんで。こっちも出るんじゃないかなという期待はありますね。

神戸:神社だったところの石垣などが全部外されていて、木も根元から切られていて。一部だけ掘っていたところがあって、甕棺が見える。上から覗き込んで、「うわー、すごい!」と映像を撮っていたんです。2200~2100年前の弥生時代のものなんですよ。

発掘現場は吉野ヶ里の「重要ポイント」

神戸:縄文時代は、大体1万年前くらい前から紀元前3世紀くらいまでと長いんです。その後の弥生時代は、地域でも違うんですが、紀元前3~4世紀あたりから紀元後の3世紀までの700~800年くらいの期間です。縄文時代から比べると、ずっと短いんです。短いと言っても、700年ですよ。鎌倉幕府が滅びてから現代までくらいです。

 

神戸:そのくらい長い時期の、前期から後期までの遺跡が全部揃っているのが「吉野ヶ里」なんですよ。弥生時代中期には大きなお墓「北墳丘墓」が造られ、公開されています。お手元に吉野歴史公園の地図を用意しています。真ん中あたりに「北墳丘墓」があって、その北の方に「甕棺墓列」。甕棺がずらーっと並んでいます。600メートルくらい。甕棺は全部で3000基くらい。うち人骨が出てきたのは350体くらいです。そして、「北墳丘墓」と「甕棺墓列」の間に、白いぽっかりと空いたところがあるのがわかりますか。

 

武田:はい、ほかの所は緑で、芝生を意味している…。

 

神戸:「北墳丘墓」のすぐ横で「甕棺墓列」の先。ここを発掘しているんです。多分、最重要ポイントだと思いますね。弥生時代中期に大きな「北墳丘墓」ができて、その後に後期になるわけですが、この後期が卑弥呼の時代なんです。卑弥呼が生きていた邪馬台国がどこにあったかというのは九州説と畿内説と、大きく二つに分かれています。その卑弥呼の時代の遺跡が残る吉野ヶ里の重要ポイントが、今後2年間かけて発掘されるわけですね。

 

神戸:鏡が出ていないというのが、九州説の一番弱いところ。でも、発掘現場のすぐ隣から1枚だけ出ているんですよ。この場所に、おそらく甕棺はいっぱい埋まっています。鏡が出てきた時には「邪馬台国がどこにあったか論争」のきっかけになるだろうと思うんですね。数が出てくれば。鏡以外の副葬品も面白いですし、たくさんの埋葬されている人たちが2000年以上経って陽の目を見るという素晴らしい体験ができそうな気がします。

 

神戸:ここに行くと、実際に弥生式土器や甕棺の一部に触れるんです。

見学者:黒曜石ですね。

 

神戸:本当だ。

 

説明員:佐賀県伊万里市の腰岳(こしだけ)が産地です。

 

見学者:きれいねー。すごい。

 

説明員:(黒曜石の産地は)大分にもあります。姫島という所に。

 

神戸:私、関東の生まれなんですけど、近くの畑にいっぱい縄文土器が出るんです。子供の時に畑を歩いては探すとかけらがあるんです。でも、土器は全然私の故郷とは違いますね。縄文だから。ただ、あの矢じりは同じ色で……すごく久しぶりに見たな。

 

見学者:立派だなー、と思いました。

 

神戸:すごいですよね。こんな調査が行われるなんて。

 

説明員:ありがとうございます。

 

神戸:期待は高まりますね。

神戸:私、歴史オタクなんですよね。ワクワクしちゃって。子供の頃本当に土器拾って歩いていたんです。その畑は出るというのが分かっていて。歩いて塊を見つけて「お、縄文の文様がある!」と気付く。何日かして、その畑の別のところでまた見つけて。それが、ぴったり合わさったんですよ。もう感動しちゃって。矢じりも見つけました。こちらは弥生、九州の吉野ヶ里ですけども、そこで同じような矢じりを見て興奮して。まあ、邪馬台国は九州か近畿かわかりませんけども、何らかのきっかけが出てきたら、古代史が変わるかもしれない、そんな大きな発掘が今、吉野ヶ里で始まっている。ワクワクしましたね。

まだ見に行ける!10年ぶりの発掘調査現場

田畑竜介アナウンサー(以下、田畑):公開は日曜までだったんですか?

 

神戸:そのつもりで行ったんですが、吉野ヶ里歴史公園のホームページを見たら……違うことが書いてあったんです。

 

武田:なんと、5月9日(月)から6月3日(金)まで、平日一般公開されます!

神戸:人気があったのか、延長になっていまして。行けるみたいですよ。

 

田畑:思わぬ反響を呼んだからかもしれないですね。でも、よかったですね。この放送を聴いて、行ってみたいなと思った方は、まだチャンスがあるってことですね。

 

 

(参考)

吉野ヶ里遺跡の発掘現場公開のお知らせ(吉野ケ里歴史公園)

https://www.yoshinogari.jp/news/2022/2022_05_09.html

 

発掘現場では自由にご見学いただけます。

この機会に10年ぶりに再開した発掘調査をご覧ください。

 

公開日時 2022年5月9日(月曜)~6月3日(金曜)の平日 9時30分~16時30分

公開場所 北墳丘墓西側(旧日吉神社境内地)

※発掘現場の見学の際は、敷設のカーペット上を移動してください。

※現場写真は自由に撮影できます。

※雨天または安全性を確保する作業を行う場合、公開を中止することがあります。

火曜ドラマ『持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~』

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