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しあわせ色のオーダーメイド

一枚の布が、丁寧な職人の技によって鮮やかな人を彩るファッションへと変化する。
大分県大分市の服飾デザイナー鶴丸礼子さん(60)はどんな依頼者にもあわせた心躍る一着を製作している。全身48カ所を採寸する独自の製図法を用い、好みや要望を反映させた理想の服を実現させる。そんな鶴丸さんの元には体に障害を持った人からのオーダーも多く、作る服は機能性、デザイン性を兼ね好評だ。ぴったりの障害者衣服の普及を目指す鶴丸さん。活動の一環でお客さんをモデルとしてファッションショーを開催している。「スポットライトに当たり、ランウェイを通ると障害を持つ方の中には、『障害者に生まれて良かった』という方もいる」と、ショーを通して、心を通わせる。そのショーを見て、鶴丸さんの服に憧れをもった女性、中原琴美さん(30)。筋ジストロフィーのため車いす生活を送り、服は既製品だとどうしてもつっぱったり首元が合わなかったりと、悩みがつきない。そんな彼女が鶴丸さんの元を訪れ、衣服を製作。ファションショーへと出演を目指す。採寸や、仮縫いなど、依頼者の思いと鶴丸さんの発想を合わせてゆく。ファッションを通した気持ちの変化を追う。
(制作:OBS大分放送 / ディレクター:三浦 大和)

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