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歌で元気を届けたい ~全盲シンガーの調べ~

熊本市に暮らす大山桂司さん(24)は全盲のシンガー・ソングライターだ。
生まれつき目が見えず幼少期を盲学校で過ごしたが、小学校3年生の時に出会ったドラムが彼の人生を大きく変えた。一瞬で音楽の魅力に取り憑かれた。
桂司さんは普段、熊本県内の福祉施設などでライブを行っている。自分の歌で元気を届けたいと、ギター1本を握り締めオリジナル曲やカバー曲を軽快に歌い上げる。しかし、全盲の彼は自分ひとりでの音楽活動に限界を感じていた。演奏の依頼を受けても遠方には一人では出向くことができないからだ。そんな桂司さんの音楽活動を支え続けている人がいる。恋人の池本理絵さん(39)だ。理絵さんは大山さんの目となり、ライブ会場への送り迎えや、ライブの様子を撮影してSNSに投稿するなど献身的なサポートを続けてきた。二人はことし結婚した。桂司さんは理絵さんのサポートを受けて、活動の幅をこれまで以上に広げていくことにした。母校である熊本学園大学でのライブがその第1歩だ。
桂司さんと理絵さん、2人の調べを皆さんに届けたい。
(製作:RKK熊本放送/ディレクター:妹尾 勇気)

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