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【特集】身近に潜む「パパ活」の危険性

先月、SNSの検索ワードでトレンドに入るなど福岡でも話題になっている「パパ活」。
みなさんは「パパ活」にどんなイメージをお持ちでしょうか。
実際、若い世代にとっては身近な言葉として認識されてきているようですが、その先にはあるのは、売春・犯罪・堕落など・・・恐ろしい結末に繋がる恐れもあるのです。
ソフトな「パパ活」という言葉の裏には様々な危険が潜んでいるということで福岡の「パパ活」の現状を取材しました。
「パパ活」とは、“若い女性が年上の男性とデートをしてその見返りに金銭的な援助を受けること”。あくまで体の関係はないとされていますが、実際には性犯罪に巻き込まれたり、パパ活で生計をたて社会復帰できなくなったりと深刻な問題を内包しているのです。
10代~30代の女性でバイトやお小遣い稼ぎなど軽い感覚で始める人が多かったそうですが、最近は新型コロナの影響で収入が減少した大学生や社会人がパパ活を利用するという現象が起きていると、元警察官で情報セキュリティーの専門家・平原隆さんは話します。
TwitterなどのSNSやパパ活専用アプリなどで簡単に相手探しや事前交渉を行うことができ、法に触れる行為でもないということで安易に捉える若者が多い「パパ活」ですが、男性からの要求で“体の関係まで発展してしまった”ということも少なくはないようです。実際にパパ活で薬を飲まされ、恐怖体験をした若者は「決して簡単に考えてはいけない」「パパ活も援助交際も変わらない」と危険を訴えます。体の関係の他にも盗撮や盗難、暴力やストーカー行為、都合が悪くなるとネット上に写真やアカウントをさらされたりと様々な被害が起こっているのです。
一方で危険な目にあう可能性があるのは女性だけではなく男性側にもあるとのこと。財布等から金品が盗難にあったり、ホテルに男性が怒鳴り込んでくるなど男女が共謀して行う美人局といわれる詐欺にあったり…事件事故に発展する恐れもあるため、男性も「パパ活」に安易に関わるべきではないと平原さんは言います。
福岡県警で平成27年から実施しているサイバーパトロール(=ネット上の違法・有害情報を巡回すること)ではいまだに「パパ活」という言葉の検索は減ることはないそうです。警察やSNS管理者の監視の目をかいくぐるために、「P活(=パパ活)」や「円光(=援助交際)」といった隠語も多く生まれているとか。また今年の1月からは「パパ活」目的と思われる投稿に注意喚起の文章を送り、場合によっては待ち合わせの現場に行き補導するというような活動も行っていて、今後は教育機関などと連携しながら広報啓発を行うことも考えているそうです。

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