おととしの熊本地震で2度の震度7に襲われた熊本県益城町。町唯一の写真店店主・林眞二さんの自宅兼店舗も全壊した。
そんななか、林さんは、壊れなかった2台のカメラを手に地震直後から町の様子を撮影し始めた。最初から大きな目的があったわけではない。それでも、「今しか撮れない風景がある」と、毎日のように益城町を写真に収め続けた。1年後、店を再建し、撮影した写真が1万枚を超えたころ、この写真を使って自分にしかできないことをしたいと思い立った。去年秋には、林さん家族が一時身を寄せたテント村を運営していた岡山県の自治体に、写真を提供。そのことがきっかけで、東京で写真展を開催。薄れゆく熊本地震の教訓を、自ら撮った写真と言葉で伝えた。そして、地震から2年を迎えるにあたって、住民からの強い要望もあり、いままで撮った写真で写真集を作ることを決意した。決して被害の大きい写真ばかりではないが、この写真集で2年間の町の記憶を伝えていきたいと意気込む。
(製作:RKK熊本放送 / 新宅亮介)
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