階段の上り下りが大変!暮らしづらいというイメージで人口流出・高齢化が進む長崎の斜面住宅地。そこに築70年の古い空き家を再生して暮らす若者たちがいる。斜面地・空き家活用団体「つくる」のメンバーだ。代表は大分県出身の岩本諭さん(28)。長崎大学在学中に斜面地を研究対象にしたことがきっかけで坂の町に魅力を感じ、自らそこで生活する道を選んだ。
彼らが住む「つくる邸」は、かつて外国人居留地だった異国情緒豊かなエリアにあり、窓の外には長崎港を一望する絶景が広がる。この眺めの良さが斜面地の一番の魅力だと岩本さんは語る。自治会、青年会の活動に積極的に加わることでご近所づきあいも生まれた。“坂の町で暮らす楽しみ”を自分と同じ若い世代の人たちに知ってもらうため、メンバーは、暮らしの中で感じたことや撮った写真をSNSで発信。「つくる邸」を1日開放し自由に過ごしてもらうオープンデーを開催したり、地域の人たちと一緒に流しそうめんや七草粥など四季折々の行事を楽しんだりもしている。「つくる」は今、新たな空き家活用にも取り組んでいる。2018年には2軒目の「ざくろの家」がオープン。3軒目の着手も間もなくだ。
彼らが発信する坂暮らしの魅力とは。
(製作:NBC長崎放送 / 城代 奈美)
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