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仕事場は水深10m 若き素もぐり漁師

日向灘に面した宮崎県北部の町、門川町に素潜り魚つき漁師がいる。安田裕青(ゆうせい)さん31歳。
安田さんは、毎日1人で海に潜り、石鯛やクエといった魚や貝類を取っている。漁法は昔ながらの素潜り漁。ボンベを背負わず約10メートルの深さまで潜水。1回で潜水できるのは30秒から40秒ほどだという。
「短い時間で魚を仕留めないといけないから緊張感があります」
海中に潜み、魚が目の前を通過した瞬間、水中銃を放ち魚を仕留める。
取った魚は海中で血抜き。そのことで鮮度を保ったまま、おいしい状態で出荷できるという。
朝から夕方までの漁で取れるのは魚8匹、約20㎏ほど。安田さんはこの素潜り漁一本で生計を立てている。
「儲けすぎず、生きていけるだけの魚を取る」。
海の保全を大事にする安田さんのモットーだ。専門学校を卒業後、機械メーカーに勤めていたが親族の多くが漁師をしていた影響もあり漁師の道へ。今年で
10年になる。
漁協の青壮年部部長を務める安田さん。漁がない日は仲間たちと海草を食べてしまうウニを駆除したり、小学生にセリの見学会を開いたりと海や魚に関する様々な活動をしている
海を愛し、海に生きる若き素潜り漁師、安田さんの生き方や考え方に迫る。
(製作:MRT宮崎放送 / 日髙 良敬)

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