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春吉の路地裏にある鉄板焼き酒場で今夜もエンジョイ!

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世の中には実に様々な種類の飲食店がありますが、カウンター越しに料理人と客が相対するのは寿司屋などの限られた業態です。鉄板焼きもその一つですが、寿司屋のようにかしこまることもなく、むしろオープンでフレンドリーな雰囲気が大きな魅力。そんな鉄板焼きならでは醍醐味を存分に味わえるのが、その名も「ENJOY TEPPAN! TAMI」です。以前から広島お好み焼きの人気店として知られていましたが、この春にメニューをリニューアルしたという話を聞き、久しぶりに春吉の路地裏を訪れました。

TAMI店内

店主の川本康生さんは広島の出身で、学校を卒業後福岡の飲食店で働くことになります。そのうち「福岡の街が大好きになって、ここで広島お好み焼きの店を出したい」という思いを抱くようになり、一旦広島に帰郷。地元の名店「川創」で7年にわたって修行し、2016年春吉に念願の店を出店しました。

TAMIメニュー

今や福岡でも本場の広島お好み焼きが食べられる店は珍しくありませんが、この店のウリはそれだけではありません。メニューにはオリジナリティのある創作メニューの数々がズラリと並び、一品一品に川本さんのセンスの良さを感じます。

TAMI料理1

まず最初に注文したのは人気料理の「あつあつチーズポテサラ」(580円)です。ホクホク感のあるポテサラを鉄板で温め、たっぷりのチーズをトッピング。鉄板に直接当たる部分はカリッと、ポテサラに乗った部分はトロリと仕上がり、スキレットで提供してくれるのもイイ感じです。

TAMI02

そして、今年の春からお目見えしたという新メニューの一つが「バインセオ」(1,280円)です。「以前ベトナムで食べて、うちでも出したいと考えていました」と、川本さん。その後ベトナムの料理人に教えを請い、米粉とココナッツを使ったレシピは本場の味そのもの。鉄板に薄く伸ばしてパリッと焼いた生地の中には、海老や豚肉、エリンギ、もやしなどが入っています。生地を割って具材とパクチー、大葉と一緒にサニーレタスで巻いてムクチャム(ベトナムのつけダレ)につけて食べれば、口中にエスニックな風味が広がります。特にベトナムの魚醤ヌクマムとパクチーの香りが、クセになりそうな美味しさです。他にもベトナム風焼きソバなど、エスニックな新メニューが追加されています。

TAMI料理3

広島お好み焼きは7種類に各種トッピングが揃っていますが、その中からメニュー名が気になった「マチョーキー」(1,380円)をオーダーしました。聞けば、川本さんが修業した「川創」の名物料理だそうで、「川創」出身者の店でしか食べられないスペシャリテ。ヘラでカットすると中からトロ~リと流れ出てくるのは卵黄に包まれた納豆で、納豆好きには堪りません! 気になるネーミングの由来は、ぜひ川本さんに直接聞いてみてください。

TAMI04

普通の店ならお好み焼きで〆るところですが、ここではまだまだお楽しみが続きます。まさに別腹感覚で食べられるのが、名物デザートの「鉄板deフレンチトースト」(580円)です。卵と牛乳などを染み込ませて焼いたバゲットにシナモンの香りと甘いバニラアイスの組み合わせは、ペロリといけちゃいます。他に「瀬戸内レモンのふわふわパンケーキ」(580円)もあり、女性客が多いのもうなずけますね。

TAMI店主

お好み焼きをはじめとする料理の食材も広島産にこだわり、ドリンクには瀬戸田町・井上農園直送のオーガニックレモンを使用。「TAMI」オリジナルのハイボールやはちみつレモンサワー、ノンアルのはちみつレモンサワーなどが多彩に揃っています。カウンター越しの会話からも川本さんの広島愛と福岡愛がひしひしと感じられる、情熱的な鉄板焼き酒場です。

店舗名:ENJOY TEPPAN! TAMI(タミ)
ジャンル:居酒屋、お好み焼き
住所:福岡市中央区春吉3-25-8ビラージュ天神南弐番館1F
電話番号:092-791-1056
営業時間:17:00~OS23:00
定休日:月曜
席数:カウンター16席、テーブル4席
個室:なし
メニュー:あつあつチーズポテサラ580円、天然エビのエビチリマヨ980円、ネオウニホーレン1,480円、バインセオ1,280円、お好み焼き1.080円~、鉄板deフレンチトースト580円
URL:https://www.enjoyteppan-tami.com

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この記事を書いたひと

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