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鶏を丸ごと余すことなく味わえる、福岡屈指の人気水炊き店!

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老舗の割烹から気軽に行ける大衆店、カジュアルな新店まで、水炊き専門店が群雄割拠する福岡市。そんな中、地元民から観光やビジネスで訪れる来福客まで、多くのファンから圧倒的な支持を集めているのが大手門にある「橙」です。
筆者もオープン以来何度も足を運んでいる店ですが、今回は改めてその人気ぶりの理由を確かめるべく、足を運びました。

橙お通し 橙唐揚げ

場所は旧福岡城の大手門のほぼ正面で、本店にあたる「焼とり 鳥次」の隣にあります。メニューに書かれている料理は「水炊き」(3,500円)、「唐揚げ」(1個16O円)に、〆の「雑炊」(350円)、「素麺」(250円)のみというシンプルさ。鶏のうまさだけで勝負するという心意気が伝ってきます。
まずは、お通し(350円)の「鶏の胡麻和え」とカラリと揚がった「唐揚げ」を食べながら、主役の水炊きを待つことにしました。

橙水炊き1

この店の最大の特徴は、新鮮な朝引きの丸鶏を隣の「焼とり 鳥次」で毎日捌いていることです。すべての部位を鶏ガラにいたるまで2店舗で余すことなく使うことから、食品ロスはほぼゼロ。回転良く毎日新鮮な鶏肉を使える好循環が、他の店には真似のできない絶対的な強みです。
水炊き用のスープに使うのは、主にガラや骨付きもも肉、大手羽などで、毎朝4時間かけて炊きあげたもの。鶏のエキスがたっぷり染み出した透明感のあるスープを張った鍋に、下ごしらえをしたもも肉、スネ肉、手羽先を入れて出てきます。

橙水炊き

グツグツとひと煮立ちさせた後は、まず自慢のスープから。この時点ではまだあっさりとした淡白な味わいですが、その奧からふくよかな滋味が感じられます。この後、様々な具材を投入することでじっくりとスープを育てていくのが、この店で水炊きを味わう醍醐味です。

橙水炊き

程よく煮えたところを取り分けてもらい、特製ぽん酢に浸して口に含むと・・・・・・なんともプリプリとした食感から、噛むほどに鶏の旨味がジワリと染み出してきます。部位ごとに歯ごたえ、脂の乗り具合、味の濃淡の違いも感じられ、シンプルな調理法こそ食材のポテンシャルを最大限に引き出すことができるというお手本のような料理です。

橙水炊き

続いては、粗びきにしたつくねを投入。表面が黄色がかっているのは、数種類の鶏肉に鶏油と卵黄を混ぜ込んでいるからとのこと。サービスを担当してくれた居石さんが「少し煮詰める感じでしっかり火を通してください」と言うのに従って、待つこと約5分。ホクホクになったところを口に放り込むと想像よりもフンワリとした食感で、食べ応えも十分です。

橙水炊き

ここからはフィニッシュに向けて、野菜やむね肉などを加えてさらにひと煮立ち。程よく煮詰まったスープには様々な具材の旨味が染み出して、最初に比べるとかなり濃厚な味わいになっています。そのスープを吸い込んだ豆腐や葛切りがまた良い塩梅で、すべての具材をペロリと平らげると、達成感にも似た満足感がこみ上げてくるようでした。

橙水炊き

シメにはあっさりと素麺を選択。サッと湯がいて冷水で締めたコシのある島原素麺は喉ごしが良く、スープにニラ醤油をかけてツルッといっちゃいました。

橙店内

今回は食事だけでしたが、実は自然派ワインのラインアップにも定評がありますので、ワイン好きの人はぜひ気軽に尋ねてみてください。
店内は縦に広い1階のテーブル席と2階の個室を合わせて70席ものキャパがありますが、通し営業のピーク時には昼、夜ともに連日満席になる人気ぶり。秋から冬にかけてさらに席が取りづらくなくことが予想されますので、ぜひとも早めのご予約をおすすめします!

店舗名:橙(だいだい)
ジャンル:郷土料理、日本料理、鍋
住所:福岡市中央区大手門1-8-14
電話番号:092-726-0012
営業時間:12:00~22:00(入店は20:30まで)
定休日:なし
席数:テーブル70席
個室:2~6名
メニュー:水炊き3,500円、唐揚げ(1個)160円、素麺250円、雑炊350円
URL:https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400105/40035537/

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