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再発した腫瘍を「完全消失」も・・・最新の乳がん治療に迫る【10月はピンクリボン月間】

再発した腫瘍を「完全消失」も・・・最新の乳がん治療に迫る【10月はピンクリボン月間】

10月は乳がんについて考えるピンクリボン月間。今や女性の9人に1人がかかるといわれている乳がん。誰もがリスクのあるこの身近な病気について考えます。

”完全消失”に成功 乳がん治療の今

ピンクリボンは、乳がんの早期発見・治療を啓発するシンボル。福岡タワーも9日までピンクに点灯していました。日本人女性で最も患者が多い乳がんですが、先日「再発した乳がんを完全消失させる実験に成功」というニュースが飛び込んできました。東京大学が、国際雑誌に論文を発表した驚きの研究。先端科学技術研究センターの児玉龍彦名誉教授に話を聞きました。

今回の研究発表は「体の外から光を当ててがん細胞が完全に消える」という光免疫療法。がん細胞に結合する抗体と光に反応する物質を体内に入れ、そこに外から光を当てて化学反応を起こすことでがん細胞を破壊する治療法です。東京大学が開発したこれらの物質によってなんと再発した乳がんが完全に消滅したというのです。児玉教授によると、今回の結果は、今後のがん治療において様々なメリットがあるとのこと。

その1つ目のメリットは「胸を切除することなく治療が可能」ということ。光によってがんを治療するため、胸にメスを入れなくてもよくなります。また、がん細胞だけを壊し、免疫細胞は残るため、抗がん剤治療などに比べ、治りも早いのだと言います。
さらに、胃がん、大腸がんの細胞で有効性が確かめられており、いろんながんでもこれから研究が進められるとのことです。

現在スタンダードな手術療法、放射線療法、薬物療法などは、目まぐるしく進化し続けているものの、副作用の辛さや進行したがんの治療の難しさなど課題も多く残ります。ここに、光免疫療法が実用化されれば、患者にとっても負担が大きく軽減される可能性を秘めています。今はいろんな治療法が選択できるようになり「組み合わせる治療」ができるようになったことが大きなメリットだと児玉教授は言います。

しかし、乳がんを取り巻く環境にはまだまだ課題の1つとして、諸外国と比べ、日本の乳がん検診の受診率が低いのが問題。さらに、福岡県のデータを見ると、令和元年で13・5%。全国平均の17%より低い、というのが現状です。受けない人の理由として、
「費用が高い」「忙しい」「痛い」「がんだと診断されるのが怖い」「胸を見せるのが恥ずかしい」といった声があり、受診率向上につながっていないようです。

乳がんの早期発見・治療を

女性の9人に1人はかかると言われている乳がん。患者数のピークは40代~50代。さらに、60代後半から70代にかけて、高齢者にも最近は増えているとのこと。
しかし、早い段階で治療が出来れば完治後の5年生存は9割を超えています。つまり、なによりも大事なのが、早期発見・早期治療です。

40歳から2年に1回マンモグラフィー検診をやっている施設も多く、病院での検診以外に、自宅でのセルフチェックも推奨されています。「ブレスト・アウェアネス」(乳房の健康をチェック)は、左右差やくぼみ・ひきつれがないか?乳房にしこりがないか?乳頭から血の混じった分泌物はないか?など自分でチェックするという意味の言葉。月に1回は自分の乳房と向き合い、違いに気づけるようにしてほしいものです。

乳がん体験者の小西さん。きっかけはお風呂上りに自分で気づかれたそうです。検査の結果、33歳で乳がんと宣告され、手術で左胸を全摘出した小西さん。10年間の通院・治療を終え、今は「患者の会」会長・メンバーとして、元気に過ごしています。

子育て・介護・仕事・家事などで多忙な平日を過ごす女性の為に、“日曜日に「乳がん検診」を受けられる”取り組み、JMS(ジャパン・マンモグラフィー・サンデー)も制定されています。予約が必要ですが、賛同する乳腺外科のある病院は増えているのでお住いの自治体の病院を確認してみて下さい。

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