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【福岡・北九州のソウルフード】資さんうどんでおすすめのトッピング5選!王道から意外な組み合わせまで

片桐絵都

福岡県民はうどんが大好き。滋味深い出汁のような“うどん愛”がじんわり染みわたる福岡の街には、王道のやわ麺だけでなく、本格讃岐うどんから新感覚のアレンジ系まで、多彩なうどん店が軒を連ねます。

中でも独自の路線を突き進むのが、北九州発祥の「資さんうどん」です。今回は「資さんうどん」の歴史やうどん作りのこだわり、トッピングを組み合わせたカスタマイズ術をご紹介します。これを読めば、あなたも“資さん通”になれるかも?

「美味しいうどんを作らねば。」資さんうどんの歴史

「資さんうどん」の創業者である大西章資さんは、1971年に北九州市戸畑区にあるうどん店「まるやすうどん」を知人から譲り受けます。まだコンビニも普及していなかった時代に24時間・365日休まず営業している店でした。

「場所も大通りに面したいいところです。儲かるからやりませんか」と誘われて始めてみたものの、実際の経営状況は芳しくありませんでした。引き継いだうどんの味も納得のいくものではなく、作り方をいちから見直すことに。

飲食店で働いた経験すらなかった大西さんですが、持ち前の研究心とチャレンジ精神で、2年かけて現在の味の原型となる出汁を完成させます。讃岐うどんで使われる製麺機を導入し、自社で麺作りも開始。そして1976年、九工大の学生で賑わう戸畑区の市街地に、自身の名前の1文字をとった「資さん1号店」が誕生しました。

九州産鯖節の甘味と旨味が出汁の決め手。

あ~資さんに行きたい!体が定期的に欲する理由の一つは、パンチの効いた出汁の味。コクと甘味の出る九州産の鯖節をベースに、昆布や椎茸などをプラスしてさらに旨味を引き出しています。「出汁はできたてが美味しい」という大西さんの思いが大切に受け継がれていて、出汁は毎日各店舗で作り、香り高い風味を損なわないうちに使い切るよう徹底されています。

やわらかいのにコシがあるふわモチ麺。

そんな出汁に負けず劣らず、麺にもこだわりが詰まっています。口当たりはふんわりなめらかで、噛むと中はモチモチ。“博多うどん”とも“讃岐うどん”ともカテゴライズできない、まさに“資さんうどん”です。

独特のコシを出すために、まずはじっくり茹でて水で締め、最後の仕上げに1杯ずつザルで茹で上げます。このふわモチ麺と濃いめの出汁が合わさることで、また次の「あ~資さんに行きたい!」へとつながっていくのです。

自由に組み合わせて!おすすめカスタマイズ5選。

うどんの味もさることながら、資さんの魅力は何と言ってもトッピング。そのバリエーションは驚きの20種類以上!自分好みに組み合わせて、メニューにはない“マイ1杯”を作ってみませんか?今回は、個人的におすすめの組み合わせ5選をご紹介します。

1. 丸天×わかめ

エントリーNo.1は「丸天×わかめ」。資さんの丸天のポイントは、油で揚げた香ばしさとジューシーさがしっかり感じられるところ。甘くてモチッとした食感もクセになります。シャキシャキのわかめをたっぷり添えれば、さっぱりと食べられますよ。

■トッピング価格:丸天90円、わかめ90円

2. 鶏つくね×玉子(生)

エントリーNo.2は「鶏つくね×玉子」。表面はカリッ、中はふわっとした鶏つくねは、甘辛い味付けに負けないくらい鶏の旨味がしっかり。ナンコツのコリコリ食感も絶妙なアクセントになっています。焼き鳥のつくね感覚で生卵を合わせて、まろやかな1杯に。

■トッピング価格:鶏つくね(2枚)190円、玉子(生)80円

3. 肉×おもち


エントリーNo.3は「肉×おもち」。たっぷりの玉ねぎと一緒に煮込んだ甘辛い牛肉が、うどんに合わないわけがない。ここにごぼ天が加われば人気の既存メニュー「肉ごぼ天うどん」ですが、あえておもちをON。冬にぴったりなスタミナうどんの完成です。

■トッピング価格:肉270円、おもち70円

4. かしわ×海老かき揚げ天

エントリーNo.4は「かしわ×海老かき揚げ天」。甘辛く煮たかしわ(鶏肉)は、どこか懐かしいようなほっとする味わい。やわらかい若鶏に親鶏をブレンドすることで、コリッとした歯ざわりもプラスしています。海老たっぷりのかき揚げ天と出汁の旨味が三位一体となって、あ~口福。腹ペコな時に食べたいボリューム満点の1杯です。

■トッピング価格:かしわ230円、海老かき揚げ天120円

5. 椎茸×鶏天

エントリーNo.5は、大分名物をドドンとのせた「椎茸×鶏天」。資さんの鶏天は、鶏肉特有の臭みがないのでとっても食べやすいんです。うどん界だけでなく、鶏天界でもトップクラスの美味しさかも?甘味がじゅわっとしみ出る肉厚な椎茸と一緒にほおばれば、サクサク&ジューシーを思う存分味わえます。

■トッピング価格:椎茸190円、鶏天290円

人情がうどんをさらに美味しくする。

クセになる味わいとメニューの豊富さで、ついつい通ってしまう「資さんうどん」。客層も幅広く、どの店舗も地元住民にこよなく愛されています。中には1日の3食を全て資さんで済ませる常連さんや、毎日おにぎりやおでんを1個だけ食べてサクッと帰っていく上級者もいるのだとか。

従業員さんの接客も安定感があり、店内はまるで実家にいるかのような温かさ。いつも程よい距離感とほっこりする笑顔で対応してくれます。

資さんのうどんにはそんな人情も詰まっているからこそ、より美味しく感じるのではないでしょうか。ぜひ一度、お近くの「資さんうどん」に行ってみてくださいね。
資さんうどん(九州・山口に59店舗展開)
■HP:http://www.sukesanudon.com ■Twitter:https://twitter.com/sukesan1976/ ■Instagram:@sukesan1976 ■Facebook:https://facebook.com/sukesanudon/

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この記事を書いたひと

片桐絵都

ベルリンなどの若手デザイナーのクリエイションを日本に紹介するショールームにてセールスを経験した後、ライター活動を開始。2018年よりフリーランスとして、ファッション、フード、カルチャーなど幅広い媒体でライティングを行う。