PageTopButton

諏訪と駒ヶ根

暮らし

長野県で一番大きな湖・諏訪湖。湖周15.9km、面積13.3平方km…といってもピンとこない…ですよねえ。私の個人的感覚で言うと「え?これ、博多湾ですかっ?」って感じの大きさです(これ洞海湾ですかっでも可)。湖畔の景色というのは、かなり新鮮でした。
諏訪湖畔は、時計やオルゴールなどの精密機器生産が盛んなところです。きっかけは、SEIKOが戦時中に疎開してきたことだそう。教えてくださったのは『諏訪湖オルゴール博物館・奏鳴館』館長代行の山﨑克弘さん。「諏訪湖畔が時計とオルゴールの故郷スイスによく似ている(レマン湖)」「内陸地なので輸送コストのかかる大きなものを作る訳にいかない。小さくて誰にもできないもので、しかも付加価値の高いものを作る必要があった」のに加え、「信州の気候風土のため、冬は雪に閉ざされ寒さに耐え、なおかつ食べ物を工夫する歴史が、小さくてとても作れないといわれるものを“オレにやらせろ!”と言わせ実現させる信州人の粘り強さ」と「大工場の部品を作ることで産業を支える小さな工場を切り盛りする、信州人の独立心の旺盛さ」も背景にあるそうです。この奏鳴館では、自分でオルゴールを作る体験ができます。600曲の中から曲を決め、ゼンマイや櫛歯などの部品を組み立て、音を調節し、箱や人形に入れてできあがり!櫛歯が斜めに当たるときれいな響きが出ないし、なかなか調節が難しいっ!でも、日本電算サンキョーでオルゴール作りを担当していたOBのみなさんが、サポートしてくれますので、ぶきっちょな私でも、ふふ、完成~。ちなみにサンキョーのオルゴールは、最盛期で世界のオルゴールムーブメントのシェア95%を占めていたんですって!所要時間は40分くらい。予算は2000円くらいからです。奏鳴館→ http://www.someikan.com/

また、10月24日から11月15日は「信州諏訪温泉泊覧会ズーラ( http://zoola.jp/ )」が行われています。諏訪の普段の生活を観光として楽しめる小さい旅のパッケージがいっぱいです。この時期に行けなくても、旅のヒントになる情報がいっぱいです。ホームページもチェックしてみてくださいね。
そして、長野県の南のほう駒ヶ根へ。訪ねたのは「宝積山光前寺( http://www.kozenji.or.jp/ )」。境内全体が国の名勝に指定されているお寺です。開山は平安時代。来年は1150年祭だそう。しかも、善光寺のご開帳の翌年と決まっている、7年に1度のこの寺のご開帳と重なるスペシャルイヤーとなります。樹齢数百年の杉並木の参道は心がすーっとしてきます。で、さらにすごいのが「ヒカリゴケ」!光の反射によって金色に光って見える苔です。生まれて初めて見ました。貧弱な表現ですが、蛍光塗料の粒々みたいなコケなんです。参道の石垣の隙間に見えますよ。本坊客殿奥の庭園に面した縁の下は、かなり見やすいです。見ようと思って近づきすぎると光が消えてしまいます。「光の反射で見えるのですから、覆いかぶさるように近づきすぎては見えませんよ。少し離れて、光を入れてあげなさい」と、ご住職の吉澤道人さん。何だか仏様の教えのようです。欲張ってがっついていては、美しいものをだめにしてしまうのね…。庭園も滝組みもおもしろく美しいお寺です。庭園を拝観すると、お茶とお菓子のお接待があり、お茶の器はおみやげとして持ち帰れますよ。これからの季節は紅葉がとてもきれいだそうです。あと、春の桜!しだれ桜がそりゃあ美しいんですって~。人助けに大活躍した名犬「早太郎」の伝説も興味深いお寺でした。

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう

radiko 防災ムービー「いつでも、どこでも、安心を手のひらに。」