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情熱の赤瓦~画家・大嶺政寛の戦後~

2016年第6回
制作:RBC琉球放送
ディレクター:土江 真樹子

亜熱帯の強い日差しを受けて鮮やかな赤瓦が風景に映える。沖縄といえば、 この赤瓦が印象的だ。
赤瓦を描く代表的な画家の一人、大嶺政寛(おおみねせいかん)。
古くからの沖縄の発音で「セイクァン」と呼ばれ、多くの人たちに愛された。
しかし赤瓦には、政寛の戦後の苦悩が隠されていた。
県立第一高等女学校、戦後「ひめゆり学徒隊」として戦場での悲惨な最期が 語り継がれた女子学生たち。
彼女たちを引率して戦場に向かうはずだった美術教師、政寛だったが運命の いたずらでバラバラになってしまう。
戦場を逃げまどううちに米軍の捕虜となった政寛は、戦後になって「ひめゆり学徒隊」の最期を知る。 「自分だけが生き残ってすまないという思い」から、教師としての責任に苦しんだ政寛は、戦後教職にはつかずに画家として生きていく決心をした。 しかし周囲にそんな思いを語ることはほとんどなかった。
そして戦後は戦争で失った風景、沖縄の赤瓦を描くことに情熱を傾けた。
失った沖縄の風景、大切な命・・・政寛が赤瓦に込めた苦悩、沖縄への思い。証言と作品、そして今、政寛に向かい合う人たちの思いで繋いでいく。

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