PageTopButton

6.3大火砕流が変えた人生~普賢岳災害から30年~

2021年第17回
制作:NBC長崎放送
ディレクター:河野 智樹

1991年6月3日、長崎県の雲仙・普賢岳で起きた大火砕流で、地元の消防団員や市民、報道関係者など43人が犠牲となった。
大火砕流は遺族や被災者の日常を奪い、そして彼らの生き方も大きく変えてしまう。
消防団員だった父親を亡くし、農業を継ぐ夢を叶えられなくなった中学生は今、人生の転機を支えてくれた人と同じ道を歩んでいる。
また、普賢岳災害を取材中に火砕流に巻き込まれ犠牲となった新聞カメラマンの弟は、兄が生きた証として、溶岩ドームのスクープ写真を後世に向けてある場所に残すことに。
そして火砕流で地元の仲間たちを失った元市役所職員の男性は、犠牲者を追悼し災害の記憶をとどめる新たな遺構整備などに関わっている。
さらに今年、報道陣の撮影拠点となっていた「定点」では、30年間土の中に眠っていた車や遺品が掘り起こされた。
普賢岳災害から30年。6月3日の大火砕流で人生が変わってしまった人々は今、災害の記憶と命の大切さを伝えるようになっている。

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう