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あの老舗の味を求めて辿り着いたのは、伝統とオリジナリティが調和した全く新しいカレーだった!

2020年5月末。西中洲の名店『和田門』が閉店しました。老舗洋食店である和田門の黒カレーといえば、昭和44年の長崎国体で当時の皇太子ご夫妻に献上された事もある神々しい一皿。僕も福岡に移り住み初めて食べた時にはそのどこまでも深い味わいに感動したものです。今までの人生に味わったことのない大人のカレー。衝撃は今でも忘れません。そのカレーが復活しているだと...⁉︎

様々な想いを胸に、今回調査に乗り込んだ折尾の和牛亭【竹藩】のカレー。

香りよし、色良し。はやる気持ちを抑えてまず一口...
ウマぁぁぁぁぁぁぁい‼︎

2~3日かけスパイスや小麦粉を100℃以下の低温オーブンでローストしていく本家のレシピならではの黒さ、鼻に抜ける香ばしさ。

ただ!あの黒カレーとはいい意味でちょっと違う。

まず、苦味と辛味が限りなく抑えられていて、その代わりにどこか懐かしい和のコクとふんだんに使われているフルーツの甘味が前に出ている印象。トッピングされているステーキから流れ出た脂もいい風味を与えてくれています。
若き日に和田門で修行を積み、10年前に実家を継ぐため2代目として戻ってきた店主の佐竹さん。
自ら『完成形』とだという今のレシピには様々な思考錯誤を経て辿り着いたそう。

先代を支えてくれていた常連客含め、竹藩のある地域にはご年配の方や小さいお子さんのいるご家庭が多く、その方々により気軽に楽しんでもらう為にまずは提供の仕方を『和定食スタイル』に。自慢の味噌汁と相性の良いようにバターライスをシンプルな白米に。

みんな大好きトンカツやハンバーグなどのトッピングとうまく手が繋げるように少し穏やかな味わいに。
芯は決してブレないように、本家へのリスペクトは失わないように。

反省しました。

伝統という極上の素材を地域愛・両親への想いという優しいスープで煮込み、オリジナリティをひと匙の隠し味にして生まれたこの一皿。

これはもう竹藩オリジナルカレーだ‼︎

佐竹さんの並々ならぬ決意と努力に脱帽です。

名物レモンステーキをはじめとした和牛亭ならではの絶品お肉料理も充実。スタミナをつけたい夏、カレーと合わせて是非ご家族で楽しんでみては?

店舗情報

店名 和牛亭 竹藩(わぎゅうてい たけはん)
住所 北九州市八幡西区藤原2-15-29
営業時間 11:30~14:30 17:30~21:30
定休日 火曜日
電話番号 0936915359
駐車場 あり
 

ライタープロフィール:たける(スパイス香辛料ソムリエ)
Instagram:@take_yan78 年間1000皿以上のカレーを食べ歩くカレータレント。自らも店を開くほどカレーの虜になっている。
【出演情報】
RKBテレビまちプリ 10:25~11:30放送(月・水・木・金曜 担当)
※ カレー探偵は木曜日放送
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