SDGs 途上国に広がる”雨水タンク”~福岡の建設会社と九州大学が共同開発

<リード>

6月はRKB70周年を記念した「カラフルマンス」として、SDGs=持続可能な開発目標への様々な取り組みを紹介しています。

今回は17番「パートナーシップで目標を達成しよう」です。

福岡市の企業が開発した雨水を溜める地下タンクが、国連ハビタットに採用され、アジアやアフリカで役立てられています。

<VTR>

福岡県糸島市にある「荻浦ガーデンサバーブ」。

18戸が立ち並ぶ集合住宅です。

ここには、見えない工夫が施されています。

ビオトープもあるこの中庭の下には、雨水を溜めて浄化し、きれいな水として利用できるタンクが設置されています。

インタビュー

福岡市の建設会社「大建」が、九州大学と共同開発した雨水地下タンク「ためとっと」。

まず、掘削したところに遮水シートをはり、岩石を砕いた小さな石を入れます。

敷き詰めた石の上には、土を埋め戻して利用することができます。

石の間にすむ微生物が、汚れを食べて分解するので、水道水と変わらないくらいの透明度です。

インタビュー

この雨水を地下に溜めるタンクが今、開発途上国で活用され始めています。

9年前、国連ハビタットが主催した環境技術の専門家会議でプレゼンしたところ、採用が決まったのです。

インタビュー

最初に設置が決まったのは、東南アジアの国・ラオスでした。

南部にあるアタプー県です。

舗装のない道路を進んでいきますが、ところどころ水没し橋が壊れるなど、現地に行くのも一苦労です。

ベテラン技術者の河野さんは、現地での工事に立ち会いました。

インタビュー

現地に水道はなく、この雨水タンクは飲料用としてつくられました。

インタビュー

この地域では、安全でない水を飲んだことによる感染症で、多くの乳幼児が命を落としています。

インタビュー

ラオスに3か所つくった後、ベトナムにも設置しました。

現地の人たちとの協働作業です。

そして雨水地下タンクは、さらにアフリカへと採用の場を広げます。

ケニアです。

広大な平原を車で行くと、建物が見えてきました。

すでに30年が経過している難民キャンプ・カクマです。

難民として移り住んだ人と現地の人たちが、共生する地域の公民館につくられました。

インタビュー

水道のない地域に安全な水を供給し、さらに雇用を生み、貧困から脱却することも後押しするプロジェクト。

これに加え、ハビタットの星野さんは、水が確保できることでのもう一つの効果を指摘します。

インタビュー

水くみの仕事によって、女の子たちが教育を受ける機会を失うことが早い結婚につながり、さらに12、3歳という低年齢での出産が、女性の健康被害につながっているといいます。

インタビュー

福岡の企業が開発した雨水を溜めて利用する技術が、国連ハビタットとの連携によって、世界に住む人々の生活を向上させ、多くの笑顔を作り出しています。

SHARE
  • Twitter
  • Facebook
  • LINE