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義理人情を店名に込めて。最後の昭和生まれが始めた魚串酒場

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デビ高橋の昼飲みでほろ酔い」でいう昼飲みとは、明るいうちからお酒を飲むこと。ランチタイムから、夜営業より少し早い15~16時頃にお酒を楽しめる店を紹介します。

店主の越智さん(左)

2026年4月20日、大正通りと昭和通りが交差する大名の一角に「焼きうお 昭和」がオープンした。以前「中華そば 栄」が営業していた場所だ。

店主の越智和文さん(通称:オッチー)は、高校・大学とレスリングに打ち込んだ元アスリート。大学卒業後はアパレルメーカーに就職したが、28歳で退職し飲食業の世界へ。
学生時代から海鮮居酒屋でアルバイトをしていた経験があり、その後もさまざまな飲食店で経験を積んだ。コロナ禍で勤めていた店を退職した後は、朝は野菜卸の仕事を手伝い、夜は知人の飲食店で働きながら物件を探し続けた。理想の場所が見つかるまで約2年かかったが、満を持して「焼きうお 昭和」をオープンした。

「見た目がいかついので入りづらいと言われるんです」と笑うオッチー。頭をツルッと剃り上げた風貌から怖そうな印象を持たれることもあるそうだが、実際に話してみると気さくで人懐っこい。そんな人柄とのギャップもあり、一度来店したお客が常連になることも少なくないという。

外観

店の最大の特徴は、旬の魚を串焼きで楽しめること。そして昼から立ち飲みができることだ。
福岡では焼鳥文化は根付いているが、魚串を専門的に提供する店はまだ珍しい。焼き魚は一尾だと量が多く価格も張るが、串にすることで一人でも気軽に楽しめるようになる。さらに日本酒との相性も抜群だ。
実はオッチー自身、広島市の人気店「やきうお処 宵酔(よいよい)」の大ファン。何度も通ううちに「福岡でもこういう店をやりたい」と考えるようになり、そのスタイルを参考にしたそうだ。

内観

魚は近くの長浜市場から毎日仕入れているので、訪れるたびに旬の魚との出会いがあるのも魅力。店内は立ち飲みカウンターが中心で、後方には2名用のテーブル席が3席用意されている。なので利用するなら1~2名がおすすめだ。

昭和セット

まずは入口近くの冷蔵庫から自分でビールを取り出して喉を潤したい。最初の一杯のお供には「昭和セット」(1,100円)がぴったり。おまかせ焼きうお串2本と小鉢が付くお得なセットだ。
この日は金目鯛と太刀魚の串焼きだった。高級魚の金目鯛まで味わえてこの価格は嬉しい。小鉢のつぶ貝も大ぶりで食べ応えがあった。魚串を味わっていると、やはり日本酒が欲しくなる。

日本酒

店には常時15種類ほどの日本酒を揃え、主に純米酒を中心にしたラインナップ。燗酒もおすすめだが、これからの季節は冷酒も心地よい。

刺身の「少しずつ盛合せ」

続いて注文したのは刺身の「少しずつ盛合せ」(1,100円)。
この日はタコ、ヤリイカ、五島産の生ウニ、イサキの湯引き、玄ちゃんアジなどが盛り込まれていた。五島の友人から送られてきた生ウニまで入ってこの価格には驚かされる。

焼きうお串

さらに「いわし大葉巻」(400円)、「真ダイさび焼」(400円)、「カマス」(350円)、「真あじ」(350円)、「地だこ塩レモン」(350円)、「アオリイカタレ焼」(350円)を各2本ずつ追加。魚ごとに異なる旨みや香りを楽しみながら、日本酒をゆっくり味わう時間は実に贅沢だ。

日本酒

もちろん「昭和セット」だけで軽く一杯飲んで帰ることもできる。実際、オープン間もないにもかかわらず、女性のお一人様客も増えているという。

店名の「昭和」にはオッチーの想いが込められている。オッチーは昭和63年生まれ。昭和生まれとしては最後の世代だ。高校、大学と続けたレスリングでは、多くの先輩たちから義理人情や礼儀、人とのつながりの大切さを教わったという。効率や合理性が重視される時代だからこそ、人と人との縁を大切にしたい。そんな思いを込めて店名を「昭和」と名付けた。
昼から旬魚と日本酒を気軽に楽しめる「焼きうお 昭和」。魚好きはもちろん、人とのつながりを大切にするオッチーの人柄に惹かれて通う常連客も増えているという。
なお、現在は昼の営業を手伝ってくれるスタッフを募集中。オッチーと一緒に店を盛り上げてみたいという人は、気軽に声をかけてみてほしい。

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