一見地味な存在だが、どこか懐かしい風情を漂わせる「提灯(ちょうちん)」。
お祭り、イベント、お店の看板など、私たちの日常の様々なシーンに欠かせない存在だ。大分県宇佐市にある提灯製造卸売会社・宇佐ランタン。
創業者の谷川忠洋さん(77)は、風雨に弱く職人による手作業でしか作れなかった伝統的な紙提灯を、画期的なアイデアで工業製品へと昇華させ、紙に似た質感を保ちつつ紙提灯の弱点を克服したビニール提灯を開発。
全国的にも珍しい提灯製造工程の機械化によって生産性も高まり、今ではビニール提灯の生産量日本一を誇る。そんな宇佐ランタンの従業員は15名、そのうち8名が知的障がい者だがその仕事ぶりは見事で、手際よく提灯を捌いていく。
「最初は上手くコミュニケーションが取れず苦労も多かった。周囲には雇用に反対する声も多かった。でも今や彼らは立派な戦力であり宝です。私はいつも彼らに支えられ助けられています」と谷川さん。工場内には「ひとりひとり、私がイチロー」とのスローガンが掲げられている。各自が各工程でのスペシャリストを目指す事を意味する、皆で考えたスローガンだ。「常に新しい事に挑戦したい」と語る谷川さんが、新たに開発した提灯とは・・・。
お祭り、イベント、お店の看板など、私たちの日常の様々なシーンに欠かせない存在だ。大分県宇佐市にある提灯製造卸売会社・宇佐ランタン。
創業者の谷川忠洋さん(77)は、風雨に弱く職人による手作業でしか作れなかった伝統的な紙提灯を、画期的なアイデアで工業製品へと昇華させ、紙に似た質感を保ちつつ紙提灯の弱点を克服したビニール提灯を開発。
全国的にも珍しい提灯製造工程の機械化によって生産性も高まり、今ではビニール提灯の生産量日本一を誇る。そんな宇佐ランタンの従業員は15名、そのうち8名が知的障がい者だがその仕事ぶりは見事で、手際よく提灯を捌いていく。
「最初は上手くコミュニケーションが取れず苦労も多かった。周囲には雇用に反対する声も多かった。でも今や彼らは立派な戦力であり宝です。私はいつも彼らに支えられ助けられています」と谷川さん。工場内には「ひとりひとり、私がイチロー」とのスローガンが掲げられている。各自が各工程でのスペシャリストを目指す事を意味する、皆で考えたスローガンだ。「常に新しい事に挑戦したい」と語る谷川さんが、新たに開発した提灯とは・・・。
<取材先データ>
会社名:株式会社 宇佐ランタン
担当者:会長 谷川忠洋
住所:大分県宇佐市橋津29-4
電話:0978-37-1584
HP:http://www3.coara.or.jp/~lantern/ その他:提灯は個人でも、1個から発注できます!冠婚葬祭、インテリアなどでご入り用の方はお気軽にお問い合わせください。
会社名:株式会社 宇佐ランタン
担当者:会長 谷川忠洋
住所:大分県宇佐市橋津29-4
電話:0978-37-1584
HP:http://www3.coara.or.jp/~lantern/ その他:提灯は個人でも、1個から発注できます!冠婚葬祭、インテリアなどでご入り用の方はお気軽にお問い合わせください。
取材後記
今回の取材を機に、どこに居ても提灯に目が行くようになりました。
意識して見ていると、町中いたる所にありますね。今まで全く気づきませんでしたが、全国的にも珍しい提灯づくりの機械化、効率化の話をメインにお伝えしましたが、やはり従業員の皆さんの「職人技」も見逃せません。特に生地を張る作業は、品質に直結する重要な作業。機械の力で大量生産を可能にしつつ、人の手によってしっかりと品質も保っています。従業員には知的障がい者の方も複数名いらっしゃいますが、障がいの有無など全く感じさせない見事な手さばきに感服しました。取材を通じて「機械化×従業員×谷川さん=日本一」を実感、どの要素が欠けても今の宇佐ランタンはなかったんだろうと思います。
「伝統を受け継ぐ」と聞くと、勝手に「昔からの手法をそのまま受け継ぐ」ものと思っていましたが、「心を受け継ぎながら、形は時代に合わせて変えていかなければ」という谷川さんの話も印象的でした。
さて、今夜も仲間と共に「赤提灯」で楽しいひと時を過ごそうかな・・・。
OBS 大分放送 ディレクター 樋口 昌平
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