健康診断の血液検査の結果が悪かったら?3つの原因と改善方法

健康診断の血液検査の結果が悪かったら?3つの原因と改善方法

毎年定期的に健康診断を受けていますか?レントゲンや心電図などは、その日に検査の結果が分かり異常なしの診断にほっとして、数日たったある日に送られてきた血液検査の結果、「要経過観察」、「要精密検査」、「要治療」などと記載されて不安を感じられたことはありませんか?

そもそも、血液検査の結果が悪くなる原因3つ

血液検査の結果が悪い血液の特徴としては、血液の流れが悪いことが挙げられます。
この血液が粘りや滞りを起こしてしまう主な原因が、血液検査の結果を悪化させている正体とも言えます。その原因となる3つの要素がこちらです。

1.『偏った食生活や食べ過ぎ』

脂っこいものや甘いもの、高カロリーなものは、中性脂肪や悪玉コレステロールを増加させ血液の流れによどみを起こします。また、食べ過ぎや不摂生な食生活は、血液検査のあらゆる数値に悪影響を及ぼす最も大きな要因の1つです。食事は、お米・パン・麺類などの炭水化物や肉類ばかりに偏らず、野菜不足を解消しバランスよく腹八分の意識が大切です。お菓子やアルコールなどの嗜好物もほどほどに。

血液検査のあらゆる項目の基準値内への改善に向けて〝食事療法”が取り入れられているのはそのためです。なんと言っても生きている間、毎日続く食生活を自身でコントロールすることを心がけましょう。

2.『日頃からの運動不足』

普段から運動の習慣がない人、少しの運動も億劫な人は血液の流れが悪くなり滞りがちになります。運動不足は、筋肉の量が減少してしまい基礎代謝力も低下して脂肪もつきやすく血液の循環も悪くなってしまいます。

ハードな運動は、肺や心臓に負担をかけることもあり血管も傷めますので、まずは、軽めのウォーキングやストレッチなどの有酸素運動を行うとよいでしょう。

3.『過剰なストレス』

息つく暇もなく走り続けている現代社会、コロナ禍も加わり、私たちを取り巻く環境は知らず知らずのうちにストレスフルな社会になっています。過剰なストレスは、自律神経に影響を及ぼします。そのため、血管は収縮して血圧も高くなり血液の流れも悪化して滞りや詰まりを起こす原因となります。長い間ストレスを抱え込んだり、過剰なストレスを受けないような工夫が必要です。ストレス発散の場所や方法を見つけること、過度なストレスを感じた時は、勇気を出して素早い環境の改善も必要です。

その他にも、「冷えや寒さ」による血管の収縮や「打撲」による内出血などで不要な血がとどまった状態も血液の巡りを悪くしてしまう原因となります。

血液と血液検査の役割とは

そもそも血液検査とは、なぜ必要なのでしょう?

  1. 病気の原因を調べる。
  2. 診断の確認をする。
  3. 病気の進行度合を調べる。
  4. 治療効果を確認する。

 
本来血液は、滞ることなく全身を巡って、その隅々にまで酸素と栄養分を届け、代謝物と老廃物を回収しながら私たちの健康を支えてくれています。しかし時に血液は、何らかの原因によってスムーズな流れによどみが生じて粘度が上がりドロドロと滞りやすくなります。血液の流れが悪くなると体の様々なところに異常をきたしてしまいます。

血管の老化にともなう動脈硬化

「人間は血管とともに老いる」という言葉があります。

伸縮性や弾力性のある丈夫でしなやかな血管が維持できなくなるにつれ老化が進んでいくと言われています。年をとると、だんだんと体が硬くなっていくように血管も加齢とともに硬くなっていく傾向にあります。その上に、不摂生な食事などの生活習慣が加わり、血管内の壁も硬く分厚くなり血液の通り道が狭くなり「動脈硬化」を起こしてしまいます。

「動脈硬化」が進行すると、狭くなった血管の中に血栓ができ詰まったり破れることで「心筋梗塞」や「脳梗塞」を引き起こしてしまいます。何の前触れもなく訪れる「突然死」の原因にもなりかねません。様々な病気の引き金となる動脈硬化は、これといった自覚症状もないまま知らず知らずのうちに徐々に進行していきます。

よどみのない血液・しなやかな血管は健康のバロメーター

検査の数値で生活改善を!

「自分は健康だ」と思っている時でも健康診断を受けることで、病気の早期発見、早期治療につながります。また血液の数値を見ながら生活習慣を見直す良い機会です。血流を悪くしたり、血管の老化を加速する原因を知って、バランスの良い食事や適度な運動など規則正しい生活を心掛けることが大切です。

漢方の"瘀血"という概念

ドロドロによどんで粘っこく、流れにくくなった血液を、漢方では「瘀血」という概念で捉えています。血管の老化の進行や動脈硬化もこの「瘀血」が主な原因と考えます。

私たちは、この瘀血の考え方を通して、血液の状態や動脈硬化の進行具合など、体の中の状態を様々な角度から推測することができます。

〝瘀血の症状″には、大きく分けて「痛み」「しこり」「黒ずみ」という体にあらわれやすい特徴的な3つのサインがあります。

瘀血の際の「痛み」の特徴は、固定された同じ場所に刺すような痛みがじわじわと続く感じがあり夜間に痛みがひどくなる傾向にあります。

瘀血は慢性的な頭痛、肩の痛み、心臓の痛み、腹痛や生理痛、打撲の痛み、手足のしびれや神経痛全般など体のいたるところに痛みを起こします。

「しこり」は、血液が粘っこくなって流れが滞ってきたり、うっ血を起こしたところが盛り上がって腫れた状態のことです。肩こりや打撲による傷、子宮筋腫、乳腺炎、良性の腫瘍、ポリープ、ガン、静脈瘤などとなってあらわれることがあります。

「黒ずみ」は、体の中の血液の流れが悪くなり、運ばれてくる酸素が不足すると起こりやすくなります。血液の色が黒ずむと、お肌もくすんで透明感がなくなり皮膚全体も黒ずみます。瘀血の進行により出現したシミやそばかす、目のまわりのクマ、ちょっとした打撲でできた青あざもこれに該当します。

これ以外にも、のぼせやイライラといった精神的なもの、舌下静脈の怒張や舌の色にも瘀血の症状はあらわれます。

瘀血の予防・改善で元気な血液と血管を

漢方では、丹参、紅花、田七人参、桃仁、牡丹皮、芍薬、当帰、川芎、莪朮などの生薬を組み合わせた処方を用いて〝活血化瘀法″等の考え方をもとに瘀血の改善をおこなっていきます。

瘀血の症状を含め〝未病状態″での予防や改善は、漢方治療における得意分野の一つです。

今まで話してきた中で色々と思い当たる瘀血の症状や何となくでもそのサインを感じている方がいらっしゃれば、早速、少しずつでも生活習慣の改善や漢方薬の活用に取り組んで血液の巡りを良くして血管の老化を防ぐことをおすすめします。よどみのない血液、しなやかな血管の維持は、全ての病気の予防に繫がります。



大賀薬局

創業、明治35年(西暦1902年) 、福岡市博多区に本社を置き、ドラッグストア、調剤薬局などを展開する・・・
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