櫻井浩二インサイト

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体調管理のかなめは「自律神経」ベストセラー著者・小林弘幸に聞く

体調管理のかなめは「自律神経」ベストセラー著者・小林弘幸に聞く

季節の変わり目で体調を崩しやすい人も多いのではないだろうか。また、新型コロナの影響で「風邪をひけない」ストレスもかかっている状況だ。そんな中、「自律神経」が注目されている。RKBラジオ朝のニュース番組『櫻井浩二インサイト』の中で、今年発売され7万部のベストセラーになっている「結局、自律神経がすべて解決してくれる」の著者・順天堂大学医学部教授の小林弘幸さんに話を聞いた。

インタビューは11月15日から18日まで4回にわたって放送された。このうち、11月16日に放送された内容を紹介する。

 

櫻井浩二アナウンサー(以下、櫻井):自律神経が乱れると、心の方が乱れるというイメージですが…。

小林弘幸教授(以下、小林):いえ、乱れる順番は逆で「体が乱れると心が乱れる」んです。心・技・体ではなく、体・技・心なんです。自律神経が乱れると、血流が乱れていろんなものが不調になります。いま一番心配なのは、新型コロナに感染した後、後遺症に苦しむ人々です。ウイルス感染した後、倦怠感や頭痛、めまいや食欲不振などに悩まされています。これらの症状は全部、自律神経が失調した時に現れる症状なんです。体も調子が悪くなってきて、そうすると心も病んできて、うつにつながります。味覚・嗅覚障害も、中枢神経系がウイルス感染して起こっているんです。

櫻井:自律神経が乱れると、そのほかにどんな症状が出るんですか?

小林:一番は「免疫」です。自律神経が乱れると血流が乱れ、腸の動きが悪くなり、免疫機能が落ちてきます。そうするとがんを発症しやすくなります。だから、ストレスがかかった方ががんになりやすいというのは間違っていません。もう一つは女性に多い更年期障害です。ホルモンの分泌不全から自律神経系に影響を及ぼします。そのほかにも、風邪をひきやすくなったり、倦怠感が出たりします。また、血流の障害が原因である生活習慣病もかかりやすくなります。

櫻井:自律神経が乱れたら、ほとんどの病気になってしまう可能性があるということですか?

小林:そうですね。自律神経はライフラインなので、これが乱れてしまうと人間はやっていけないんです。体が不調なら、心も乱れます。心から乱れる場合ももちろんあります。それは上司や部下など、会社の人間関係のストレスがきっかけになることが多いです。心が不調になると、中枢に影響を与えて、そこから指令が脳に行き、そこから腸へ行き、自律神経系に影響を及ぼします。まさに負のサイクルに陥ります。体からも心からも自律神経には影響を及ぼしますので、簡単に乱れてしまいます。身近なところで言うと、天気や気圧です。そのことから、私たちが生活する環境は自律神経を乱すものがものすごくたくさんあるということになります。

櫻井:心の病が起きやすいのはどんな状況ですか?

小林:主に2つあります。1つは交感神経が働きすぎている時です。パニック障害を引き起こすこともあります。もうひとつは、副交感神経が働きすぎてしまう時です。うつになりやすく、何事にもやる気が出なくなる状況に陥ります。交感神経と副交感神経のバランスが重要です。

ほかの日に放送したインタビューの中では、自律神経が乱れている人が少ない地域と多い地域についてや、バランスを保つために最も必要なことは腸の調子を整えること、そのために気をつけたい生活習慣について紹介している。気になる方はradikoタイムフリーでチェックを。

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