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寄り添う2本の山桜-福岡県糸島市「相思の桜」

ニュース
エリアの桜、福岡県糸島市でまるで寄り添っているかのように見える2本の山桜です。

糸島市の十坊山(とんぼやま)中腹にある2本の山桜。
17メートルも離れて立っていますが、横に大きく広がった枝に花が咲くと・・・2本の桜がつながっているように見えることから相思相愛の意味を込めて「相思(そうし)の桜」と名付けられています。

「大きな桜の幹は5本に分かれて高く伸びています。見上げると星が散らばっているかのように花が咲いています」(RKB正福里奈)

10年前、この桜を発見し「相思の桜」と名付けた長岡秀世(ながおか・ひでよ)さんです。

「山桜は保護されていないが一生懸命生きている。それが人間の心を打つ。これを見ていたら手をつないでいるように見える。こちら(小さい方)から咲いて。感動があった、家内共々」(長岡秀世さん)

長岡さんと同じく花が好きで50年連れ添った妻の順子(よりこ)さん。
去年秋に急性心筋梗塞で他界し、今年は2人で桜を見ることは叶いませんでした。

「今年もまた咲いたよ。一緒に見てほしい。この桜にも上空にも花びらひとつにも妻がいると思っています」「そこのシイの木が1本、恋路を邪魔しているというか。まもなく。それを乗り越えて枝が伸びるでしょうから。(相思の桜は)支え合って手をつないで生きていく、共に生きていくことを考えるシンボルだと思っています」

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山桜糸島市