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ウクライナから避難のダンサー3人 「サーカス」公演デビュー 福岡・志免町

ウクライナから福岡に避難してきたダンサーたちが、福岡県志免町で公演中のサーカスに出演しています。9日の初舞台までを取材しました。

サーカスのテント内に設置されたステージで、ダンスの練習に取り組む女性たち。
このうち、ボロンケビッチ・イリナさん、フーパル・マリナさん、リヤブキナ・リュードゥミラさんの3人は先月末、ウクライナから福岡に避難してきました。

●リュードゥミラさん
「戦争が始まった日、私は住んでいる街から違う街に避難を開始しました。そして1か月後、ポーランドに避難し、そこから日本に避難しました。ここにいることができて幸せです」

●マリナさん
「お願いだから戦争はやめてください。私達の子供を殺さないで、母たちも家族も兵士達も。お願い」

ロシアによる軍事侵攻が始まって1か月半、ミサイルによる攻撃は、住宅地や駅など民間施設にも及んでいます。
3人に日本に避難するよう声をかけたのは、このサーカス団で3年前から活動しているスタルノバ・ビクトリアさんです。

●ビクトリアさん
「私の国の状況は、とても悪いし危険です。私はとにかく助けたかった」

サーカス団には9か国25人が在籍していて、日本各地を移動しながら公演を続けています。

●記者リポート
「避難してきた3人は、サーカス団のテントの裏にあるコンテナで生活しています」

イリナさんは、1歳3か月の息子を連れて避難してきました。
夫は、いまもウクライナに留まっています。

●イリナさん
「私の家族はウクライナの南側に、夫は西側にいます。西側の方が少しだけ安全です。夫は毎日、どこからミサイルが飛んでくるか恐れながら暮らしています。私はただすべてが一刻も早く、元通りになってくれることを願っています」

イリナさんら3人は9日、初舞台を迎えました。

●マリナさん
「アイムハッピー!いつでも初めての時はとても緊張します。でも大丈夫」

●観客
「頑張ってほしい。僕たちも元気もらったので、恩返しじゃないけど、何かできることがないかなと思う」

●イリナさん
「ウクライナの人々が、このサーカスで象徴的な存在になっていたと思いました」

●リュードゥミラさん
「戦争がすぐに終わることを願っています、ウクライナ人が幸せになりますように」

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