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九州大学跡地の切断遺体…手がかり乏しく捜査難航

九州大学の跡地から切断遺体が見つかって1週間が経った。手がかりが乏しく死亡した男性の身元もまだ分かっていない。

“切断遺体発見” 現地はいま…

14日、私たちは遺体が見つかった九州大学跡地を訪ねた。大粒の雨が降る中、敷地の出入り口付近をトラックが頻繁に行き交い、多くの工事関係者の姿も見られた。しかし、黄色い建設機械が数台置かれた中央の一角は、人の動きもなくひっそりとしている。
遺体はこの“がれき集積所”でちょうど1週間前に見つかった。地中に埋めたくいを取り除くなどの再開発に向けた解体作業の真っ只中だった。その場にいた工事関係者は、当時の状況をこう振り返る。

遺体はいつどこに放置された?

「がれきの中から大腿骨のようなものが出てきた。最初はわからなくて、現場の監督さんや周りに言って見てもらうとやっぱり骨じゃないかとなった。肉片がついていて臭った。もう真っ黒だった」(骨を発見した工事関係者)



工事のがれき集積所から見つかったのは、20代~40代とみられる男性の腰から太ももにかけての骨だった。捜査関係者などによると近くには下着もあった。司法解剖の結果、男性が死亡したのは去年9月から今年2月にかけてとみられている。


「男のはくようなパンツで布が外れてから骨だねと。足の骨はこうスパッと切れた」(先述の工事関係者)


骨には何か所も刃物で切断された痕が確認され、事件に巻き込まれたのは明らかだった。こうした死体遺棄事件では、身元の特定が捜査を進める鍵を握る。誰の遺体か分かれば、交友関係を調べて事件の背景が浮かび上がる可能性があるからだ。

遺体はいつどこに放置された?

警察は翌日から一列に並んで手がかりを探す“ローラー作戦”で周辺を捜索した。しかし、頭などのほかの部位は見つからなかった。誰の遺体なのか…。警察は並行して福岡県で行方不明となっている人をあたった。20代~40代の行方不明者は県内に約200人いる。DNAを照合しているものの、いまのところ一致した人物はいないという。免許証などの遺留品もなく身元の特定は難航している。

遺体はいつどこに放置された?

「発見場所は、複数の解体現場で出たがれきを集めるところだったことから、警察は骨がもともと別の場所にあったとみています」(RKB植高貴寛)
「発見場所は、複数の解体現場で出たがれきを集めるところだったことから、警察は骨がもともと別の場所にあったとみています」(RKB植高貴寛)
捜査関係者によると、がれきを集積所に運ぶ作業は先月始まった。その過程で広大な敷地の土砂が移され、もともとどこに骨があったのか分からなくなったのだ。警察はこの1か月前後を中心に防犯カメラを調べているが、遺体がどの時点でどこに放置されたかつかめずにいる。
捜査関係者によると、がれきを集積所に運ぶ作業は先月始まった。その過程で広大な敷地の土砂が移され、もともとどこに骨があったのか分からなくなったのだ。警察はこの1か月前後を中心に防犯カメラを調べているが、遺体がどの時点でどこに放置されたかつかめずにいる。

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