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「ニセ電話詐欺」被害防止の郵便局員に感謝状…件数・被害額ともに去年同期比で上回る 福岡

先月、福岡市早良区の郵便局で多額の現金を下ろそうとした高齢の女性に声を掛け、「ニセ電話詐欺」の被害を未然に防いだ女性局員に警察から感謝状が贈られました。


◆80代女性に声掛けし被害防止
早良警察署の署長から感謝状を贈られたのは、「福岡星の原団地郵便局」の局員・樺島裕子さんです。樺島さんは先月11日、郵便局の窓口で現金200万円を下ろそうとした80代の女性に、多額の現金が必要となった理由を尋ねました。80代の女性が「医師から連絡があり、息子の喉の手術をした。声が変わっていると言われた。息子から金がいるとの電話があった」という趣旨の話をしたため、樺島さんはニセ電話詐欺の被害にあっていると判断し警察に通報したということです。

福岡星の原団地郵便局 樺島裕子課長代理「(ニセ電話詐欺の発生は)近隣の郵便局でファックスなどで周知している。自分の経験したことを共有して、社員みんなでお客様のお金を守るために声掛けをしていきたい」


◆今年に入り被害額は約3億円(福岡県)
今年、福岡県内で発生した「ニセ電話詐欺」は179件、被害額は約3億円に上っています。件数、被害額ともに去年の同じ時期を上回っています。依然として被害の多くを「オレオレ詐欺」が占める中、最近は、パソコンの画面に「ウイルスに感染した」などと嘘の表示を出し、電子マネーカードをだまし取る架空請求詐欺が増えているということです。

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