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5月20日に開催された田川市の「川渡り神幸祭」。4年ぶりに集まった人は過去最多の25万人。
470年の伝統ある神事に、宮脇アナ体当たりで挑んで来ました!
炭坑節の里、田川市で総重量約2トンの神輿に宮脇アナが初参加
福岡県5大祭りの1つ田川市の「川渡神幸祭」。
福岡には季節ごとに勇壮なお祭りがたくさんありますが、祭りに参加したことは1度もなかった宮脇アナ。
しかし、外からだけではなく、祭りに関わる人々の気持ちを参加して感じ、お祭りの核心に迫りたいという思いを胸に今回川に入ることを決意!祭りが行われる10日前、田川市へ向かいました。
田川市は全国有数の炭鉱の街、日本の近代化を支えてきました。「炭坑節」の発症の地としても有名ですね。
「川渡り神幸祭」が行われるのが「風治八幡宮」。470年ほど前に流行した疫病が早く収束するように祈願し、成就したお礼として始まったと伝えられています。
4年ぶりの開催に地元の方々は「鉦の音を聞くと胸が騒ぐ」「みんなの気持ちが1つになる祭り」「川渡り神幸祭がないと田川じゃない」などの声が聞こえました。
祭りのメイン会場となるのが「彦山川」。みこしをかつぐ会の理事竹野さんにお話しを伺いました。
「待ちに待った本当に長かった4年間でした。第2の正月のようなかけがえのないものなので、本当に楽しみです。」と。
みこしの総重量は約2トン。身長181センチの宮脇アナは常に中腰でなければいけません。これはかなりキツイ!肩の痛みはもちろん全身筋肉痛になること間違いなし!
夕方になると、街の至る所から太鼓や鉦の音が聞こえ始めます。山笠のお囃子は地元の子供たちが担当、祭りには欠かせない存在です。各町内で曲調が違うため、1か月以上前からほぼ毎日練習を重ねます。今年山笠に入る小6~中2の子供たち、どの子もみんな初めての参加となるそうです。一生懸命練習をして本番へ臨みます。
高さ10mの”馬れん”に見物客は大歓声
5月20日、川渡り神幸祭当日。宮脇アナも神事の衣装に身を包み気の引き締まる思いでいました。
神輿に携わるのは総勢100人。地元の人たちだけでなく、他の地域からの一般の参加者もいます。神輿は日本最大級の大きさ。改修を行いながら100年受け継がれてきました。
神輿のお供を務めるのが幟(のぼり)山笠。11基が各町内から風治八幡宮の元に集まり、ここでしかできない最後の準備がはじまります。
最後の準備とは稲穂を模した”馬れん”を山笠の上に垂直で立てること。ロープで引いたり、長い竹でバランスを取りながらの慎重な作業。高さは電柱より高いおよそ10m。馬れんが立ち上がるたびに見物客から大きな声援が送られます。
そして最後に”馬れん”が開き、大歓声。いよいよ神輿の出発です。
4年分の気持ちを乗せ、総距離約2.5kmを魂で担ぐ!
神輿のルートは、風治八幡宮の階段を降り、11の山笠の前を往復。田川伊田駅の前を通り、彦山川へ。メイン会場の川の中で1時間半ほど駆け回り、向こう岸へ。そして、神様の旅の目的地の御旅所に到着。番組調べの総距離はおよそ2.5kmです。
境内を3周回った後、風治八幡宮の階段を降り、この広場でも3周回ります。そして神輿を山笠が鉦の音で迎えてくれながら山笠のそばを往復します。この時点で宮脇アナ「無理かも…」と弱音が…。しかし、みんな魂で担いでいる!その気持ちを胸に今日一日最後まで頑張る決意を固めたようです。
神輿を先頭に幟山笠も出発。彦山川を目指します。豪快に山笠を激しく揺らす「がぶり」。開催を待ちわびた男たちの4年分の気持ちが入ります。
コロナ禍を乗り越え過去最多の25万人が集う
今年は露店も復活し、人手は過去最多の25万人。大勢の人で賑わいました。祭りが中止されていた4年間で大きな出来事があった方もいらっしゃいます。
兄弟で参加していた小峠さん。「みこしをかつぐ会」の役員だったお父さんの隆弘さんは祭り中止期間中、亡き人に。その思いを受け継ぎ兄弟で参加されていました。お父さんへの思いを胸に神輿を担ぎます。
そして、新しい命が誕生した東條さん。娘さんがコロナ禍で誕生し、始めてのお祭り。
やっと祭りを見ること、参加することができて本当にうれしいとおっしゃっていました。
壮観の山笠競演会!彦山川で身を清め、気合を入れ直す
メイン会場の彦山川へ着くころには、宮脇アナすでに疲労困憊。しかし、いよいよ彦山川へ入ります。
英彦山上流から流れてくる川の水はかなり冷たい!一年の汚れを払い、新しい御神威をいただくための祭りの禊の1つが川の中で水をかけるという現在の形になったと伝わっています。川の中に入った宮脇アナ、気持ちよさそうに川の中の別世界を味わっていました。
巨大な幟山笠も続々と彦山川に入り、身を清めます。山笠の上にある”馬れん”は5つの色で構成。五穀豊穣の願いが込められてます。彦山川の水温は22℃。1時間半この川の中に浸かりっぱなしで体も冷えてきました。しかしまだまだ祭りは五合目。気合いを入れ直します。
そして、11の山笠すべてが川に集結。最大の見せ場・山笠競演会が始まりました。
一斉に激しく山笠を揺らす”がぶり”の競演会です。幟山笠が一直線に並ぶ川渡り神幸祭の一番の見せ場です。曳き子たちも力を尽くして舵棒を上下に何度も何度もがぶります。神様に喜んでいただくため、激しく水しぶきをあげ続けます。神輿の担ぎ手も力を振り絞って向こう岸の御旅所を目指します。
終着点、御旅所武徳殿に無事奉納…伝統の継承へ
神様の旅の終着点、御旅所武徳殿に無事、神輿が奉納されました。
宮脇アナも心と体はきつかったけれど、(仲間から)頑張る力をもらい、最後までやり切りました!祭りの未来を担う中学生は「大人になってもおじいちゃんになっても続けていきたい。470年ではなく、1000年とか長くなるようにしていきたい」と。
伝統を継承することの大切さを誰もが痛感し、今年がまたその新しい一年になったことは間違いありません。宮脇アナも、みなさまも、本当にお疲れ様でした!
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