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絶滅危惧種の水草「ガシャモク」小学生が保全活動 “九州ではここだけ” 福岡・北九州市

九州では北九州市の池だけに自生する希少な水草「ガシャモク」を守ろうと、地元の小学生が水草の観察や水質の調査などに取り組みました。

「たくさんの人に知ってもらいたい」


北九州市小倉南区の「お糸池」で行われた保全活動には、近くにある市丸小学校の5・6年生や植物の専門家など約30人が参加しました。ボートに乗り込んだ児童らは水中スコープをのぞいて、「ガシャモク」が池の底に根を張って生えている様子などを確認。また、試薬を使って池の水質も確かめました。

参加した児童「まっすぐ生えてました。2メートルくらい生えてるのがわかってよかったです」「いっぱい生えてて、もう下が見えないくらい生えてるところがあったので、驚きました。ガシャモクをたくさんの人に知ってもらいたいです」

レッドリスト「絶滅危惧1A類」


「ガシャモク」は、環境省のレッドリストで絶滅のおそれが極めて高い「絶滅危惧1A類」に分類され、九州で自生が確認されているのはこの池だけだということです。
市丸小学校は17年前から、ガシャモクの保全に取り組んでいて、校内でも1人1鉢を栽培。今月、市内で開かれた「みどりの愛護」のつどいでは、参加された秋篠宮ご夫妻に、児童の代表が活動内容を説明しました。学校は今後、ほかの小学校や保護者向けに報告会を開く予定です。

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