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新たな戦没者は出さない~ガマフヤーの警鐘~

2023年第7回 
制作:RBC琉球放送 
ディレクター:今井 憲和

78年前、住民を巻き込んだ地上戦が行われた沖縄では、日米合わせて約20万人が命を落としました。その凄惨さを物語るかのように、県内ではいまも遺骨や不発弾が見つかります。こうした遺骨を拾い、遺族のもとに帰す取り組みをしてきた一人が、遺骨収集ボランティアの具志堅隆松さん(69)です。医療機器メンテナンスの仕事の傍ら、遺骨の多くが未だ眠る自然の洞窟・ガマに入り、300柱以上を見つけてきました。

地道な活動が大きく変わり始めたのは去年12月。岸田政権が安保関連3文書を閣議決定、敵のミサイル基地を直接攻撃できる“反撃能力”の保有など、抜本的な防衛力強化が示されます。沖縄で進められる“有事を前提とした軍備強化”。危機感を抱く人々は、草の根で平和集会を開催します。実行委員長に指名されたのは具志堅さんでした。

遺骨を拾う度、その人が最期に感じたであろう“恐怖や絶望”に思いをめぐらせてきた40年を経て、平和運動の先頭に立つ具志堅さんを追いかけました。

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