乳幼児健診、望ましい回数は?小児科医会は12回を推奨も全国平均は6.7回
生まれてから小学校入学まで自治体が行う「乳幼児健診」 子供の健康状態の確認や虐待の早期発見など重要な役割を担っていますが、自治体によって回数にはばらつきがあります。日本小児科医会が「12回」の実施を推奨する中、1人あたりの健診の回数は全国平均で6.7回。3歳までで終了する自治体が多いのが現状です。
虐待の発見につながるケースも
乳幼児健診は、子供の健康状態の確認や発達障害の早期介入だけでなく、家庭環境の変化を把握し虐待に気づくことができる機会にもなっています。
5年前に福岡県田川市で、1歳の男の子が親からエアガンで撃たれるなどの虐待を受けて亡くなった事件では、乳幼児健診を受けていなかったにも関わらず市による安否確認ができていませんでした。そのため福岡県は、健診の未受診が判明してから約1か月間に市町村の保健師が家庭を訪問する「福岡ルール」を定めました。
自治体間格差をなくして
子供の成長や安全にとって大切な役目を果たす乳幼児健診。生まれ育つ地域に関わりなく、
全ての子供に平等に機会が与えられることが求められます。
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この記事を書いたひと
大北瑞季
1994年生まれ 愛知県出身 主に福岡・佐賀での裁判についてのニュース記事を担当。 プライベートでは1児の母であり、出産や育児の話題についても精力的に取材を行う。