「オリジナリティ」が逆に強みになった 福祉事業所のアトリエからうまれたデザイン 海外に進出
12月3日は国連が定めた「国際障害者デー」 大手コンビニエンスストアの看板商品のデザインを手がけるなど、日本で活動する福祉事業所のメンバーが、活躍の場を海外に広げています。 彼らが描いたデザインが、初めて海を渡りました。
目次
メンバーの安永憲征さん
デザインが採用されたメンバーの一人、安永憲征さんは自閉症です。ユニークでかわいらしい犬のデザイン。タイトルは「笑うかわい子ちゃんなのだ」
安永憲征さん
Q安永さんの絵がバッグになってどんな気持ちですか?
「かっこいいですよ」
海外進出は家族にとっても「希望」
安永さんの母・康子さんは発達障害の人を積極的に受け入れる美容室を営んでいます。
息子の作品が海外で評価されたことは、自立に向けた大きな希望になると話しました。
憲征さんの母 安永康子さん
「作品が商品になるというところでびっくりまずはびっくりしています。親としては遺したあとどうなるんだろうかというのがあるんですけど、未来の希望になりますよね。『誰が書いたの?~実はこれ障害者』ってなるのが理想です」
福祉とアート 日本の取組みを海外でも知ってほしい
シロカーラは今後もシーズンごとにPICFAメンバーのデザインを採用したバッグを製作する予定です。佐賀県基山町のアトリエから、活躍の舞台を世界へと広げたPICFA。施設長の原田さんは、新たな夢を描いています。
PICFA施設長 原田啓之さん
「アジアの国々でいろいろな方に見ていただいて、中国に彼らを連れてきたいなと思っています。実は原画を描いているのがこの人なんです、実はこういうことを仕事で日本の福祉施設でやっています、と。海外でも興味あって『まねしたい』という人たちをシロカーラさんにつないでとかね。福祉とアートと商品がごちゃごちゃになって、それでもまっすぐに進めていけるというところをひとつのモデルにできるとうれしい」
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