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国でも地方でも1強状態の自民党 離党勧告受けた市議が県連に再審査求める「民主主義の原理を無視しようとしている」

派閥をめぐる裏金問題で揺れる自民党。福岡県選出の国会議員も派閥からのパーティー券収入を政治資金収支報告書に記載していなかったことが明らかとなっています。一方、福岡県連では、首長選挙をめぐり離党勧告を受けた市議が再審査を請求しました。国でも地方でも1強状態の自民党は、一体どこへ向かおうとしているのか。

二階派の事務総長 武田良太議員も不記載


その宮内氏が所属する二階派は、19日、派閥の解散を発表しました。事務総長として説明を行ったのが、福岡11区選出の武田良太衆議院議員です。

二階派 事務総長 武田良太衆議院議員
「長く志帥会をご支援いただいている関係者の皆様には、多大なる心配とご迷惑をおかけしたことを深くお詫びを申し上げたいと存じます」

武田氏自身も2020年から2022年まで二階派から受けた寄付金あわせて1172万円を報告書に記載していませんでした。

武田良太衆議院議員
「作業については会計責任者の方に一任しているということで、詳細にわたっては把握しきれていなかったというのが事実であります」

自民党では、岸田総理が岸田派の解散を表明するなど3つの派閥が解散を決めたものの、福岡8区選出の麻生太郎衆議院議員がトップを務める麻生派は存続する方針です。岸田総理は、21日夜、麻生氏に対し相談することなく岸田派の解散を表明したことを陳謝したということです。
 

福岡県連には市議が再審査を請求


地元選出の国会議員の裏金問題が明らかになる中、22日、自民党福岡県連を訪れたのは、北九州市議の三原朝利氏です。県連は、去年の北九州市長選挙で党が推薦する候補ではなく武内和久氏を支援した三原氏と大石仁人氏に先週、離党勧告の処分を下しました。これに対して、三原氏は再審査を請求しました。

三原朝利 北九州市議
「いま自民党が大変な時だからこそですね、自民党こそ自由闊達な議論、そして民主主義の根幹である政党であるという危惧する内容の中で、今回の処分は受け入れがたい」

再審査を請求した理由として三原氏は「市民の判断を自民党が完全に否定し、民主主義の原理を無視しようとすることに対する危機意識」と主張しています。政権に返り咲いてから11年が過ぎた自民党。国でも地方でも1強状態が続く中、国民の声に耳を傾けることができているのかが問われています。
 

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