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入試の集合時間も4時間遅れ、JAFの出動要請200件超え…慣れぬ雪に影響広がる

九州北部地方は、この冬一番の強い寒気の影響によって各地で氷点下の厳しい冷え込みとなりました。路面の凍結による車のスリップ事故も相次いでいます。


◆路面凍結や積雪の影響で“事故”が相次いだ
この冬一番の強い寒気が流れ込んだ影響で24日朝は福岡と佐賀のほとんどの地点で氷点下を観測しました。佐賀市では歩道に積もった雪を使って子供たちが「雪合戦」を楽しんでいました。

子供「楽しかった」
父親「3年4年ぶりくらいですかね。見ていて楽しいですが、寒いのは寒い」

RKB野島裕輝「午前8時過ぎ、佐賀市の佐賀県庁前です。周辺の道路なんですがところどころ凍結していて運転されている方も慎重に走っています」

路面凍結や積雪の影響で車の事故が各地で相次ぎました。

警察官「事故で車が通れなくなっております。迂回お願いします」


◆JAFの出動要請は200件を超えた
北九州市門司区伊川の県道では、24日午前3時半頃、道路上にいた男性が雪でスリップした大型トレーラーにはねられ死亡しました。

RKB浅上旺太郎「事故現場の近くです。通行止めになっているので車道に入りますと、一見雪が積もっていないように見えます、非常にツルツルしていて滑りやすいことがわかります」

警察によりますと、男性は運転していたトラックから降りて、車道で何らかの作業をしていたところ、スリップしたトレーラーにはねられたということです。

JAFの職員「とりあえず脱出しましょうかね」
運転手「Uターンしていたらキュルルルと、全部滑った」

JAFは、朝から救援要請の対応に追われていました。前輪にチェーンを装着していました大型トレーラーの後輪が滑り、道路を塞いでしまいました。

JAF・野田部孝さん「チェーンを装着しても峠は滑ってしまうので、山間部は極力、雪の降る場合は通らないように」

福岡県内の雪によるJAFの要請件数は、23日から24日にかけて200件を超えたということです。また、佐賀県内でも23日から24日朝にかけて積雪や凍結が原因とみられる人身事故が2件、物損事故が141件発生しています。


◆「入試」の集合時間を4時間遅らせた高校も
RKB高田佳明「午前7時過ぎ、久留米インターチェンジです。九州道、長崎道一部の区間で雪のため通行止めとなっています。現在、除雪車両が除雪作業に向けて出発しています」

雪の影響で、高速道路もほとんどの区間で一時通行止めとなり、福岡と九州各地を結ぶ高速バスも運行を見合わせました。

高速バスの利用者:
「バスがあるんじゃないかと思って来たけどないって」「どうしましょう」
「いつ再開になるかわからないので会社に行けない状況です」

影響は大事な日を迎えた受験生にも及びました。

RKB小松勝「福岡西陵高校では雪の影響で集合時間を4時間遅らせて入試を実施しています」

日中の気温も5℃前後までしか上がらず、厳しい寒さとなりました。

RKB土橋奏太「正午すぎ糸田町の道の駅です。先ほどから急に雪が強くなってきました」
運転手「15分かかるところでも1時間半くらいかかったりして、やっとここまで来たという感じです。結構凍ってて、Uターンしたところもありますので、峠の方は危ないかなと思います」

寒波は峠を越えたものの、25日朝も気温が低い見込みです。気象台は引き続き路面凍結などに注意するよう呼びかけています。

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