「夕焼けは晴れ」などの天気にまつわる昔からの言い伝え、ことわざを天気俚諺と言います。愛鳥週間(10~16日)にちなみ、野鳥に関する天気俚諺をいくつかご紹介します。
「スズメが朝早くさえずると晴れ」
スズメは日の出の少し前に目覚めます。晴れていると、太陽の光をたくさん浴びて、朝早い時間からたくさん鳴き始めるため言われるようになりました。
「ツバメが低く飛ぶと雨」
ツバメはエサとして、宙を舞う羽虫を飛びながら捕らえます。雨の前触れで空気が湿ってくると、虫の羽が湿気を帯びて重くなり、低い所を飛びます。それを捕まえるためにツバメも低い所を飛ぶため、ツバメが低く飛ぶと雨が降ると言われています。
「トンビが高く飛ぶと晴れ」
晴れていると、日差しにより地面付近の空気が暖められ、上昇気流が起きます。この上昇気流に乗ると、トンビはより高い所を飛ぶようになることからできたことわざです。
他にも鳥に関する天気俚諺はたくさんあります。愛鳥週間には各地で探鳥会などのイベントも行われます。野鳥を観察しながら、天気を予想してみてはいかがでしょうか。
目指せ、気「鳥」予報士。
横尾槙哉=RKB気象予報士・防災士
毎日新聞福岡版 2024年5月11日掲載
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